学閥支配の医学 の商品レビュー
本書は、「学閥支配」を激しく糾弾している。本書の発行は2002年であるから、現在ではだいぶ「医局講座制度」も崩れつつあるらしい。 まったく医者の世界は特殊な世界である。かつて「白い巨塔」で世の中を騒がせたのは1963年(昭和38年)だったが、その後、映画・テレビで何回もドラマ...
本書は、「学閥支配」を激しく糾弾している。本書の発行は2002年であるから、現在ではだいぶ「医局講座制度」も崩れつつあるらしい。 まったく医者の世界は特殊な世界である。かつて「白い巨塔」で世の中を騒がせたのは1963年(昭和38年)だったが、その後、映画・テレビで何回もドラマ化され、最近では2007年にもテレビドラマとして放映されているらしい。 ということは、ドラマを成立させていた医療機関の矛盾構造は未だに解決されていないということか。 本書は、「学閥の歴史と現状」を淡々と書いているが、ひどい世界としか言い様がない。 ただ、どう改革すべきかは、「ひとりでも多くの医者が、勇気を持って向かっていくしかない」では無理でないか。 「医療」や「保険制度」、「大学」や「国家機関」などを総合的にプランニングできなければ、制度の改変は難しいのではないかと思えた。 昨今では、「医局講座制度」のタガも緩み、その結果、過疎地の医療機関への医師派遣が激減し、地域医療崩壊の一因ともなっているという。 「医局講座制度」をなくすだけではなく、総合的な医療制度設計が必要らしい。 本書は、「医者と学閥」というあまり普段興味を持たない世界を教えてくれる本であると思うが、解決策までは期待できないとも思えた。
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