宮本武蔵の真実 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2002年刊。◆小説やマンガ、そして映画やTVドラマ等で、主役や敵役となる宮本武蔵。彼はフィクションでは極めて著名だが、彼の実像は謎に包まれている。本書はその謎を解き明かそうとする試みの一書。が、実像に迫れたかは疑問。むしろ、小説題材としての宮本武蔵像に対し、他の作家達が、過去にも批判や同調を繰り返し続けてきたようだが、そのあり様が、逆に武蔵を論評する作家個人の性格・個性を暴いている感がしなくはない。個人的には武蔵につき、現状以上の史実が明らかになる可能性は低いと見ているので、本書程度で十分かも。 著者は日本経済新聞文化部編集委員。
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吉川英治から井上雄彦の『バガボンド』に至るまでの宮本武蔵像をたどりながら、宮本武蔵という人物に日本人が何を見てきたのかということを明らかにしていく精神史的な考察を経糸に、一次資料に基づく真実の宮本武蔵に近づく試みを緯糸にすることで、「宮本武蔵」の全体像に迫った本です。 新書なの...
吉川英治から井上雄彦の『バガボンド』に至るまでの宮本武蔵像をたどりながら、宮本武蔵という人物に日本人が何を見てきたのかということを明らかにしていく精神史的な考察を経糸に、一次資料に基づく真実の宮本武蔵に近づく試みを緯糸にすることで、「宮本武蔵」の全体像に迫った本です。 新書なので多少ヴォリューム的にもの足りない気もしますが、扱われているテーマはどれもおもしろく読みました。
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