成功する読書日記 の商品レビュー
まずは続ける=量をこなすことが大切だ、ということで 読書日記に残す情報は ・タイトル ・作者名 ・出版社名 ・購買日 ・購入金額 ・その時の状況 程度で良いとしている。 次のステップは引用によるレジュメを作る。 さらに、コント・ランデュに挑戦することも勧めている。 批評とい...
まずは続ける=量をこなすことが大切だ、ということで 読書日記に残す情報は ・タイトル ・作者名 ・出版社名 ・購買日 ・購入金額 ・その時の状況 程度で良いとしている。 次のステップは引用によるレジュメを作る。 さらに、コント・ランデュに挑戦することも勧めている。 批評というのは特別な技術を要するものなので コメント程度に留めておくようにと忠告している。 その後の著者の読書日記も その形式をとっていて参考になった。
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読書日記のすすめ。 まずは引用から始める。 それは、本のエッセンスを示す箇所かどうかに関わらず、一番記憶に残っている一節が良い。 本との遭遇時情報を書く。 読書日記、映画日記で重要なのは「量」。「量」がやがて「質」となる。 以下、引用。 《読書日記というのは、客観的な資料を残す...
読書日記のすすめ。 まずは引用から始める。 それは、本のエッセンスを示す箇所かどうかに関わらず、一番記憶に残っている一節が良い。 本との遭遇時情報を書く。 読書日記、映画日記で重要なのは「量」。「量」がやがて「質」となる。 以下、引用。 《読書日記というのは、客観的な資料を残すためのものではありません。あくまで、自分個人のためのものです。ですから、引用も極私的なものでいいのです。というよりも、そのほうが、後々、はるかに役に立ちますし、力にもなります。》p24 《それよりも、私が重視したいのは、映画ならそれをどこの町のどんな映画館でいくらで見たか、本ならそれをどこの町のどんな本屋でいくらで買ったかといった情報です。》p18 《この「質」が掴めたということは、そのまま、「抽象」を行ったということを意味します。》p15
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タイトルは自己啓発っぽいが、内容のほとんどは週刊文春掲載の書評コラム「私の読書日記」をまとめたものである。カバー範囲が広くて面白かった。また、読書日記の書き方について、まずは質より量を書くことを勧めているのが印象的だった。「ある程度量が溜まれば、必然的に質を求めだしてしまうもの」...
タイトルは自己啓発っぽいが、内容のほとんどは週刊文春掲載の書評コラム「私の読書日記」をまとめたものである。カバー範囲が広くて面白かった。また、読書日記の書き方について、まずは質より量を書くことを勧めているのが印象的だった。「ある程度量が溜まれば、必然的に質を求めだしてしまうもの」というのはなるほどと思った。
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入門編と理想の書斎だけ読んだ。 読書日記を書くためには量が重要であるとの考え方から、書誌情報+遭遇時情報+価格、評価とその理由、引用だけのレジュメ、自分の言葉で言い換えて要約するコント・ランジュ、批評の順に慣れていくことを勧めている。 著者がフランス滞在中に知り合った勉強家の...
入門編と理想の書斎だけ読んだ。 読書日記を書くためには量が重要であるとの考え方から、書誌情報+遭遇時情報+価格、評価とその理由、引用だけのレジュメ、自分の言葉で言い換えて要約するコント・ランジュ、批評の順に慣れていくことを勧めている。 著者がフランス滞在中に知り合った勉強家の学生のアパルトマンには蔵書がほとんどなく、図書館で借りて読んだ本の気になる箇所を引用したノート数十冊があるだけだった。大作家の引用をちりばめた論文を書くには適した勉強であると評している。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日常生活を出来るだけ描写することにより、読み返した際にその時の状況、心の動きがはっきりと思い出されるとの事。本当にそうだと思います。そのためには例えばどこの喫茶でいくらのコーヒーを飲みながら読んだか、などを書いておくと楽しいとのことです。私もそのような私的な出来事を付け加えたいと思いました。自分自身が後で読み返す意味があるだけで、客観的な書評としての妥当性は必要がないのだから、というのは正にそのとおりです。書評では最高権威である毎日新聞の書評賞を受賞した著者であるだけに、このようなテーマでは一読の価値があります。
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読書日記・記録のノウハウを知りたい場合は入門編とあとがきを読めば事足ります。実践編は気が向いた人は...という感じです。ノウハウだけ知りたくて読んだ人は「自分の読書記録を書きたいだけ」で、本の半分以上のページ数を占める作者の読書記録を読むかどうかが微妙です。入門編に「飛ばし読みO...
読書日記・記録のノウハウを知りたい場合は入門編とあとがきを読めば事足ります。実践編は気が向いた人は...という感じです。ノウハウだけ知りたくて読んだ人は「自分の読書記録を書きたいだけ」で、本の半分以上のページ数を占める作者の読書記録を読むかどうかが微妙です。入門編に「飛ばし読みOK」って書いてますし。
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かっこいい書評が書きたいと思い、図書館で借りる。 フランス文学者で明治大学の教授である鹿島茂による読書日記のススメ。ただし、読書日記の書き方についての指南はごく一部で、大半のページは、筆者による過去の読書日記の公開に割かれている。 日記は読書と関係ないことから始まり、それをきっか...
かっこいい書評が書きたいと思い、図書館で借りる。 フランス文学者で明治大学の教授である鹿島茂による読書日記のススメ。ただし、読書日記の書き方についての指南はごく一部で、大半のページは、筆者による過去の読書日記の公開に割かれている。 日記は読書と関係ないことから始まり、それをきっかけに選んだ本の紹介へと展開されていく。取り上げる書物は硬軟とりまぜ、古典からエログロまで多様に富む。特に後半はエログロの比率が高くなったような気がする。いづれの日記からもインテリジェンスを感じる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読書日記をつけると日記が増える満足感(収集欲、征服欲)が読書欲を刺激する反面、度が過ぎると日記をつけること、それなりのことを書かなければならないという強迫観念が読書意欲そのものを喪失させかねない。 日記をつけると体系的読書が実現できると言う説はある意味で正しく、ある意味で間違っている。確かに自分は日記をつけているし、特定のジャンル内では振り幅が出て厚みはついたが、体系化とは言えないし、ジャンルに関しては横断的ではない。それが、日記をつけていたからそうなったのかは疑問で、単純に量をこなしていると、目が肥えるのか、飽きなのかは分らないが、読みたい、感動する本が減ってくる。しかし読書欲そのものはあるから、かつて感動した本の周辺へとその範囲が広がっていくのだ。しかし、これも単純に自分自身の記憶力や蔵書癖に起因するものだとすれば、その代わりをするのが日記だというのはわからないでもない。
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図書館で借りました。このひとフランス文学者にしておくのは惜しい!というかこれは文春の連載を纏めたものらしいからすでにコラムニストですが。 クローデルのところが良かった!彼が黒い鳥を書いた趣味の良い目利きのロマンティスト”だけではなく”フランス国益を考えた(ふりをしたのかもしれない...
図書館で借りました。このひとフランス文学者にしておくのは惜しい!というかこれは文春の連載を纏めたものらしいからすでにコラムニストですが。 クローデルのところが良かった!彼が黒い鳥を書いた趣味の良い目利きのロマンティスト”だけではなく”フランス国益を考えた(ふりをしたのかもしれないが)実務家だったのがわかり興味深い。どちらにしても彼のいろいろなものに対する目利きの良さは日本的に素晴らしい。とクローデルの話になってしまった。間に挟まれる閑話休題的話もまた非常に実際的(我が身につまされるというべきか)で良い。日仏会館創始者だったりはびっくりである。ちょっと日本ひいきの感はあるが読書のモチベーションをあげてくれる本である。 今日はその次の章の辰野隆(評伝の評)を読む。小林秀雄、太宰、のエピソードが面白い。この本を買うのに上大岡の2大書店(紀伊国屋と八重洲ブックセンターと書いてあるが、今は後者は京急のうえ、前者は今青木書店になっている長崎屋(これもいまは違うが)のうえの本屋だろう)に行っていることから鹿島茂がこの近辺であることを知る。この2つの本屋に無くて店員が横浜の有隣堂まで買いに行くエピソードも面白い。
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読書日記成功の秘訣は?読書力は記録から! 読了日:2006.11.17 分 類:一般 ページ:338P 値 段:1429円 発行日:2002年10月発行 出版社:文藝春秋 評 定:★★★+ ●作品データ● ---------------------------- テーマ:読...
読書日記成功の秘訣は?読書力は記録から! 読了日:2006.11.17 分 類:一般 ページ:338P 値 段:1429円 発行日:2002年10月発行 出版社:文藝春秋 評 定:★★★+ ●作品データ● ---------------------------- テーマ:読書日記 語り口:1人称的 ジャンル:一般書 対 象:一般~読書好き向け 雰囲気:難しそうな文学の話あり ややアダルト要素もあり 装 丁:坂田 政則 ---------------------------- ---【100字紹介】---------------- 読書力とは書くことで身に付く! 成功する読書日記のための入門書。 量をこなし、とにかく読み終わるという確固たる意思を持ち、 的確な引用を出来るようになれば、もっと本に親しめる! 実践編では著者の読書日記を披露 ----------------------------------- 成功する読書日記。まさに菜の花のためにあるような本!?と、思わず手に取りました。これは読まずにはいられないというナイス・タイトル。 全体は大きく「入門編」と「実践編」に分かれていて、「実践編」の中にワン・ポイント・アドバイス的な小話が入ります。「入門編」が普通のハウツー本的な部分。一方、「実践編」では著者の実際の「読書日記」が続きます。というか、それだけで構成されています。 入門編の内容は、殆ど【100字紹介】にご紹介の通り。量をこなすことは重要、という話から始まり、著者の体験を交えながらの読書日記入門。量をこなし、とにかく書き続けるとやがて「コレクション魂」が芽生え、それが質をあげることに繋がる、ということが最初の話題ですが、もうここからして菜の花、「うわ、菜の花を見て書いたのか!?」と思わず周りをきょろきょろ見回してしまいそうでした。何て鋭い洞察…いや、この気持ちの動きというのは、読書日記をつける誰もが通る道なのか!と。そうか、これは普通のことなのか。質が上がったかどうかは謎ですが、ある程度系統だって(菜の花の場合は、作家ごとに系統だちつつ、なるべく広げる方向で)読書をしようと思えてくるんですよねー。で、肝心の日記の書きはじめですが。最初からいきなり書くのは大変だから、まずは引用から、と勧めています。なるほどねー。いきなり批評なんて大それたことは…とのこと。巧い引用は難しく、的確な引用が出来るようになると、もう上級者のようです。確かに、その本の特徴を端的に表す引用、だなんて、中学校や高校の国語のテストみたいですね。そういえば、そういう問題、よく出たっけ。でもこれが出来ることは、読書日記上級者=読書家ということで、実はあのテスト問題ではかっていたのは、読書度だったのですね!…なんて思ってみたり。 そして、飛ばし読みでも何でもOK、とにかく最後まで読み通せ、ということを推奨しています。確かに、冒頭部分を幾ら読みこんでいても、最後まで行き着かないのでは、きっと理解は正しくない。納得。 このように、概ね入門編は納得のいくものでした。あれに従うと菜の花のこのはちゃめちゃな読書日記は、思いっきりずぶの素人っぽい上に、著者がつけない方がいいと言った「変な癖」が出まくりのものかも…。も…もう少し何とか…今更無理か。 「実践編」では著者の文章が。さすが本職。凄く自然に、さらりと「読書日記」が展開されます。うわ、絶対こんなレベルには達せないよ!でも大丈夫。別に批評家を目指すわけではない菜の花は、「無理せず」「量をこなす」のが当面の目標ということで…、って、もうすでに実践しているような。じゃ、この次は的確な引用…かな。推奨されている★で評価する方式はすでに取り入れてますし。そう考えると、基本的なスタート地点は、それほど悪くなかったのか、菜の花。 巻末には「読書日記帳」と題した簡易読書日記用フォーマットあり。もう菜の花では満足できない!?初心者向けかもしれませんが。もしもあなたがまだ「読書日記」をつけていらっしゃらないなら…、この本を読んで、菜の花と始めませんか?更なる読書のための、読書日記を。 ●菜の花の独断と偏見による評定● --------------------------------- 文章・描写 :★★★+ 展開・結末 :★★★ キャラクタ :★★★+ 独 自 性 :★★★+ 読 後 感 :★★★ ---------------------------------
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