駅再生 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
多くの論文やインタビューが集まって構成された一冊。 基本的に2019年から見ると少し古い内容で、東京メトロになる前であったり、Suicaの話などからそれをうかがい知ることができる。 駅を建てるという面から見ると、建築、土木などの、建てるということに関する複数の業種が絡んでくることによる苦労を知ることができた。 近年では少しずつ改善されているようだが、駅を建てる仕事には仕事内容によって多くの境界線が引かれ、複数の業種が交わらずに建てることが多いことを知った。当たり前だが、これでは各々の知見が活かされないし、互いに広がらない。だから日本の駅はどこか無機質なのかもしれないと感じた。 また、道路の上には何も造ってはならない法律は知らなかったので、地下鉄の駅の出口階段が急に細くなるなどの不便さは、こういったものから来ていることが衝撃だった。 地下鉄に関する工事は建築工法だけでなく、それを取り巻く法整備にも縛られることがわかった。 本の後半は写真が増え、データを載せるページだけだったりと、前半より内容は薄くなるが、その中でも海外の駅の建築に関して、光を取り入れる構造によって、地下階から地上(出口)が自然と誰にでもわかるようになっているのは、人間の無意識な習性や精神的な変化にも影響与えているのではないかと考えた。 日本においてもこのような建築が増えると、より駅に愛着が湧いたり、閉塞感を感じなくなるとではないかと感じた。
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※編集中メモ 【出会い】 2000年代半ば大学で都市交通かじってるような人はだいたい持っているような気がして購入していたが長らく積読。 駅計画業務に関わるにあたって再び手に取る。 【概要】 駅計画の諸側面をオムニバス的にまとめる。 図版メイン。 【感想】
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2012.09.12 駅に関する基本的な知識が欲しくて読んでみた。少し古い本だが、建築的側面から駅の造形を少し深めることができた。
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手に取ったのは3年前。 研究テーマを何にしようかの試行錯誤を、研究室・大学図書館・渋谷Book1stの本棚でしていたときに発見したもの。 日々の都市生活の中で、誰もが利用する「公益的施設」 更新すべき問題が山積されている場があると同時に、 きわめて多くの潜在力があることに気づく...
手に取ったのは3年前。 研究テーマを何にしようかの試行錯誤を、研究室・大学図書館・渋谷Book1stの本棚でしていたときに発見したもの。 日々の都市生活の中で、誰もが利用する「公益的施設」 更新すべき問題が山積されている場があると同時に、 きわめて多くの潜在力があることに気づく。 駅からゼロ分という立地の再評価、街づくり拠点としての駅の見直し… この序文に惹かれ、3年間やりとおした。 充実した研究生活だった。 ターニングポイントとなる本として、記録しておく。 この本を見ると、記憶が蘇る。 また、わくわく感がわいてくる。 ありがとうございました。
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