俺たちの疾走 の商品レビュー

樋口明雄(著者)

2019/02/21

青春小説であり、ロード小説。
どうしようもない閉塞感の中、海を目指して突っ走っていく。
海に何があるのか？ 海に何があるのか？
おそらくそこにある意味は、あまり意味をなさない。
海を見にいくことが、そのこと自体が目的なのだから。

高校生が戦車をかっぱらって海を目指す。
荒唐無稽な小説だが、どうにもならない焦燥感を拭い去るための、それは有効な対処方法なのかもしれない。

戦車をかっぱらうには、少々歳をとりすぎたなぁ。
そんな事を思ったりした。

2016/06/08

11月8日 ～11月14 日

このままじゃだめだ。それだけは分っているのだが、ではどうすれば良いのかが分らずにもんもんとし、またこのままじゃだめだと思う悪循環の中で思いつくのは、ただ走り出してみること、遠くへ行って見ること。たしかに自分も高校時代はそういう夢想に駆られて、そんな駄文を書いた。そんな駄文の完成形がこの小説なのだろうか。
ただ、なぜか登場人物達に共感を覚えない。かつては同じ事を考えていたはずなのに。あまりにも典型化されてしまっているせいかもしれない。