氷舞 の商品レビュー

大沢在昌(著者)

今回は、CIA、総理…

[文庫ＯＦＦ]

今回は、CIA、総理大臣候補が登場するスケールの大きな話。数十年前の恨みが現代に殺人という形なって表面化する。犯人に心惹かれる鮫島も見もの。

鮫島に初めて晶以外と…

[文庫ＯＦＦ]

鮫島に初めて晶以外との恋愛らしきものが絡み、大人の男を感じさせ、ぞくっとした。公安、CIA、やくざと入り組む糸を解きほぐすときに見えてくるものは....。

新宿鮫シリーズ第六弾…

[文庫ＯＦＦ]

新宿鮫シリーズ第六弾。新宿のホテルで元CIAの男が殺される。捜査を邪魔する公安、国会議員など鮫島の前に敵が立ちふさがる。

ＣＩＡが絡んできます…

[文庫ＯＦＦ]

ＣＩＡが絡んできます。鮫島の過去の話も出てくるので、楽しめました。

元公安刑事立花、公安…

[文庫ＯＦＦ]

元公安刑事立花、公安部のキャリア香田警視正、そして、鮫島刑事。それぞれの立場で、自らの正義、自分の信じるもののために戦う。単純な悪役になっていないことが物語を奥深くしている。特に目を惹くのは香田警視正と鮫島の関係だ。以前、登場したときには、典型的な敵役であったが、より血の通った男として存在感を発揮している。自分の信条に沿って、鮫島と対決を続けているのだ。その水と油のような二人がこの事件を通して交差し、二人の垣根が少しだけ壊れていく。それが興味深い。

「新宿鮫」シリーズ第…

[文庫ＯＦＦ]

「新宿鮫」シリーズ第６弾。鮫島が浮気(未遂？)をします。晶との関係が微妙に悪化しているところが描かれていますが、特に可もなく不可もなく、という感じでした。香田と杉田江見里の登場でアクセントはありますが・・・。なにゆえ「氷舞」なんでしょうか？文庫版のほうが読みやすいです！

2024/02/18

　数少ない鮫島の味方である、晶、桃井、藪は健在で、今回もたびたび登場する。
　およそ芸能には縁が無いと思っていた藪に誘われ、鮫島は二人で演劇を見に行く。
　鮫島は演劇を見終わると、不思議な感覚に見舞われた。一人舞台でのマホに魅了された。

　一方、晶は売れっ子のミュージシャンと成り、鮫島と会う機会も減っていった。二人の間には微妙な距離感が出てくる。

　今回は、渋谷の暴力団、街のチンピラ、カード密売組織、コカイン密売組織、公安警察、公安ＯＢが経営す民間の外部諜報機関、神奈川県警、政治家等が絡んでくる。

　今回も鮫島の生命を危うくする危機は、何度も襲ってくる。
　物語が進むに連れ、民間諜報機関が重要な位置を占めてくる。

　鮫島の行動に目が離せなくなり、今回も一気に読んでしまった。
　面白かった。

2023/03/09

必然と偶然とが、バランスよく論理的に繋がっている点が、新宿鮫シリーズの中で一番良かったと思います。晶との関係性も見直す機会があるのと、香田との関係もよかったと思います。そして、仙田との関係性が次巻に持ち越されたのも、気になります。

2023/02/27

シリーズ6作目。久しぶりの大ヒットで1作目に次いで好きかな。大沢さんが言われているように鮫島の恋がテーマとしてあって、それが本作をハードボイルドたるものとしている。エミリという魅力ある女性が鮫島の前に現れ惹かれていくが、この葛藤が非常に良くていつも正義を貫く彼の別の面が見られた気がした。本筋は公安が暗躍する陰謀論的なストーリーながらネタの出し方が巧みで荒唐無稽になりすぎないず、でもエンタメ性を失わない程度に遊び心を出してくる。こういった作風のお手本のような出来ばえだった。にしても一気読み出来る作家ですわ。
後、脇役では初代で嫌味な奴だった香田が素晴らしい役で出て来る。カッコよい。

2022/05/08

まさかの、前回取り逃がした犯人が再び登場！これには胸踊った。
とはいえ、最終的には、単なる情報提供者としてであって、話の中では影も形もなくなっちゃうんだけどね(^-^;
こりゃ、もう一回出てくるかな。
でも、次で出てきたとしたら、ちょっともうお腹いっぱい感あるので、少し空けた巻がいいな。

京山さんが、最後意外に理解力といい人っぽさを見せたのはちょっと意外でした。

あと、この巻は、意外なことに、ちょっとだけ鮫島氏が浮気心に走るお話。