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魂込め の商品レビュー

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沖縄を舞台にした、不…

沖縄を舞台にした、不思議な物語の作品集です。普通のファンタジーと大きく異なるのは、そこに沖縄で暮らす人々の魂が強く感じられるというところです。沖縄のすばらしい所と、恐ろしいどろどろとした所を同時に感じることができます。

文庫OFF

2024/04/03
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基本的に二項対立が構造としてあって、抑圧/非抑圧が常に意識されている。抑圧を強いる側に対する怒りがありつつ、その抑圧が有無を言わせずに受け継がれていくことまで視野に捉えている。(再読すれば変わるのかもしれないけれど)。その点で、焦点人物が若い世代を救えないという表題作は象徴的だと思った。日本における植民地主義とポストコロニアルを考える上で重要な一作だと思う(その辺りももっと勉強したい)。

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2019/11/29

芥川賞 魂込め(まぶいぐみ)◆ブラジルおじいの酒◆赤い椰子の葉◆軍鶏(タウチー)◆面影と連れて(うむかじとうちりてい)◆内海 著者:目取真俊(1960-、沖縄県今帰仁村、小説家)

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2017/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何せ台詞がサッパリわからん!ルビで余計混乱する〜w ま、地の文は標準語だったので、セリフが少ない作風で良かったー。 沖縄独特の小道具やガジェット満載で、先ずはそこに目を奪われるが、通して読み終わると、底に渦巻く怒りみたいなものが滲み出て来る。コレが「沖縄」か。 ゆうても表題作、幾ら魂抜けて腑抜けてても、ヤドカリに口ん中へ寄生されるのは勘弁してください〜。アゴをこじ開けて引きずり出されるのも嫌〜!読んでてイテテっ〜。

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2009/10/04

表題作を含む6本を収録した短編小説集。ちょっとしたきっかけで手に取った本なのですが、どの作品もそれぞれかみしめながら読まされました。本土/沖縄、この世/あの世、大人(の男)/老人・子ども、男性/女性、などなど、さまざまな対立軸が示しつつ、前者と後者のあわいに生きる人たちの姿を描き...

表題作を含む6本を収録した短編小説集。ちょっとしたきっかけで手に取った本なのですが、どの作品もそれぞれかみしめながら読まされました。本土/沖縄、この世/あの世、大人(の男)/老人・子ども、男性/女性、などなど、さまざまな対立軸が示しつつ、前者と後者のあわいに生きる人たちの姿を描きながら、前者の人々の「まなざし」(の権力性)を撃つ作品……と読みました。自分自身、先の対立図式の中では前者の側に属しているという自己意識があるので、自分の身が割かれるような感覚を、どこかに覚えます。目取真氏のほかの作品も読んでみたい、と思いました。(20070910)

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