マネジメントの会計情報 の商品レビュー
公益事業を会計情報の開示という観点からとらえている本だ。 個人的には企業内における公益事業とも言えるいわゆるインフラ投資の意思決定とかチャージ方法とか、そういう観点との類推で読みました。 連結会計において、一般企業はセグメント情報はナイショなんだけれども、公益事業はセグメ...
公益事業を会計情報の開示という観点からとらえている本だ。 個人的には企業内における公益事業とも言えるいわゆるインフラ投資の意思決定とかチャージ方法とか、そういう観点との類推で読みました。 連結会計において、一般企業はセグメント情報はナイショなんだけれども、公益事業はセグメント情報を開示せよ、という視点は斬新だった。 (セグメント情報はインサイドの人間にしかわからない。この点は企業外から企業分析をしようとする場合の最大のネックだ) 企業内においても、インフラ投資についてはどうもグレーな場合が多い。ネットワークはどうか、プラットフォームはどうか、というわけだ。このへんの曖昧さが現今の「クラウドブーム」につながるのではないだろうか? なお豆知識の取得にも役に立った。 個別財務諸表から連結財務諸表へという転換には、背後にNTT分割が影響していたことはしらなかった。 いわゆるBPR論のハシリとなったリエンジニアリングという言葉の登場はサッチャーによる英国病との闘いが発端であったとは知らなかった。
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