物語 ウクライナの歴史 の商品レビュー
紀元前から始まり、壮大な時期旅行。ロシアが何故あれ程欲しがり、こだわるかが少しだけ分かった気がします。ウクライナを応援したくなります。
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ウクライナ侵攻があってから 気になっていた本。 紀元前から時系列になっており、 とても分かり易かった。 豊かな土壌ゆえに様々な民族が統治する 姿から、改めて、島国、日本は恵まれていると 痛感した。 ロシアとウクライナの関係性も理解 できる良書である。
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22年のウクライナ侵攻を受けて、ちょっと歴史を学んでみようかと購入。肥沃な土地を有するが故に東から西からずっと他国に支配され続けてきたこと、独自の民族・言語を有すること、ロシア人と混同されがちな多くの文化人を輩出してきていることなど、勉強になった。日本とは地政学的条件が全然違う...
22年のウクライナ侵攻を受けて、ちょっと歴史を学んでみようかと購入。肥沃な土地を有するが故に東から西からずっと他国に支配され続けてきたこと、独自の民族・言語を有すること、ロシア人と混同されがちな多くの文化人を輩出してきていることなど、勉強になった。日本とは地政学的条件が全然違うので、こういった国の歴史を学ぶのはとても意義深いと思う。
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ここ最近、ロシアによるウクライナ侵攻の話題をニュースを漁ってみていたのだが、そもそもウクライナについてあまりよく知らなかった。図書館で目に付いたので借りてみた。 ロシアにはロシアの見方があるだろうから、一冊の本だけでは判断できないが、本書によればソ連の構成国の一つではあるがロシア...
ここ最近、ロシアによるウクライナ侵攻の話題をニュースを漁ってみていたのだが、そもそもウクライナについてあまりよく知らなかった。図書館で目に付いたので借りてみた。 ロシアにはロシアの見方があるだろうから、一冊の本だけでは判断できないが、本書によればソ連の構成国の一つではあるがロシアとは歴史を異にする独立した地域であるということが分かった。 また、多くの芸術家を輩出している国であることも再発見だった。
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ロシア帝国やソ連のもとでの忍従を強いられ、ポーランドやオーストリアからは圧力を受けながらも独自の文化を守り続けたウクライナ。その忍耐の歴史を元大使の黒川祐次さんが愛情をもって綴ります。 描くのは1991年の独立までと、現在のウクライナ状況を理解するには物足りない気もしますが、ウク...
ロシア帝国やソ連のもとでの忍従を強いられ、ポーランドやオーストリアからは圧力を受けながらも独自の文化を守り続けたウクライナ。その忍耐の歴史を元大使の黒川祐次さんが愛情をもって綴ります。 描くのは1991年の独立までと、現在のウクライナ状況を理解するには物足りない気もしますが、ウクライナ人の不撓不屈の精神は理解できると思います。 印象に残ったのは ○中世ヨーロッパに大国であった「キエフ・ルーシ公国」(『ロシア』はルーシから派生した)の後継者は誰かという問題がある。ロシア側の言い分はウクライナという国そのものが消滅してしまった。モスクワ公国は存続していたのだからロシアが後継者であることに議論の余地はない。一方、ウクライナ側の言い分は15世紀のモスクワは、キエフ・ルーシ公国の支配下にあった非スラブ諸部族の連合体にすぎず、キエフ・ルーシ公国の後継者とは言いがたい。 ○12世紀に編纂された「原初年代記」によればルーシ人は酒をやめられなかった。また、キエフ・ルーシ公国はカトリックではなくギリシア正教を選んだ。その理由は典礼の美しさであると説明されている ○キエフ・ルーシの貨幣は銀の鋳塊であり、その単位は「フリヴニャ」。ロシアの通貨である「ルーブル」は「切り取られた」という意味であり、「フリヴニャ」を切り分けた銀塊の単位として13世紀に創出。ウクライナ人はこれでロシアをからかっている ○「ウクライナ」が初めて特定の地を指すようになったのは16世紀。コサックの台頭とともにドニエブル川両岸に広がるコサック地帯を指すようになった ○ウクライナ史最大の英雄は17世紀、初めて自分たちの国家を作りあげたフメリニッキー。しかし、ポーランドへの対抗からモスクワへ保護を求めた協定が、ウクライナがロシアに併合される過程の第一歩になったことは否定できない ○困窮した農民が新大陸への移民を開始したのは1880年代。現在、アメリカには150万人のウクライナ系住民がいると言われている。 ○ウクライナ人は第一次大戦以降、中・東欧の他の民族より長くかつ多くの犠牲を払いながら独立のために戦ったが、結局ソ連の崩壊まで独立は成し得なかった。その理由は -ウクライナではインテリの比率が低く、インテリはロシア文化に浸っていた。独立への戦略もイデオロギーも十分ではなかった -西ウクライナの民族運動はポーランドの圧倒的な力に潰されてしまった。また英仏やアメリカは民族自決を標榜しながらドイツと提携するウクライナ中央ラーダに疑問を抱いた -ウクライナにはレーニンのような傑出した戦略性、指導力を持つリーダーがいなかった -ウクライナの持つ重要性、すなわち、面積、人口、豊かな穀倉地帯を背景とした農業から、ロシアはウクライナを不可欠な一部と考えていた -1933年にピークを迎えた大飢饉でウクライナでは350万人以上。これはロシアによる強制的な集団化や穀物調達のために起こった人為的な飢饉。これをホロコーストにも匹敵するジェノサイドとする学者もいる 冒頭に書いた通り、本書が網羅するのは1991年まで。一方、奥付けによると2022年4月15日で第15版が発行されています。増補版が欲しいところです。
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ウクライナ起源から現在に至るまでが網羅されている。ただ、やや専門的で初心者がウクライナを知りたいと思って読むと難解かも。もっと写真や図などあれば良かった。ロシアとウクライナの関係、プーチンが戦争をしてまでウクライナを奪いたい意味はよく分かる。
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スキタイの興亡、キエフ・ルーシ公国の隆盛、コサックの活躍からの1991年の新生ウクライナ誕生までのロシアに次ぐ大国のナラティブを読破します。
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ウクライナの淵源はラテン、ゲルマンに属さないスラブ人が9世紀に建てたキエフ「ルーシ」国(ルーシはロシアなので、首都キエフをつけて区別する)、988年キリスト教化/モンゴル帝国に対抗して独自コサックが生まれ/反宗教改革の浸透で、ロシア正教から分派しユニテリアンとなった/19世紀にス...
ウクライナの淵源はラテン、ゲルマンに属さないスラブ人が9世紀に建てたキエフ「ルーシ」国(ルーシはロシアなので、首都キエフをつけて区別する)、988年キリスト教化/モンゴル帝国に対抗して独自コサックが生まれ/反宗教改革の浸透で、ロシア正教から分派しユニテリアンとなった/19世紀にステップ地帯の開発で穀倉地帯になり/産業革命は労働者を必要としたが、農民は都市生活を好まず、ロシア人が多く移入した/第一次大戦も第二次も両側に徴兵/スターリンの民族抹殺/フルシチョフの寛容/ゴルバチョフの不明でロシアに次ぐ大国が独立 あらためて「国を作るのは大変だな」と思う。「国」はまず言語が分離して独立する。国境を越えたら、言葉が通じないのはいい方で、誤解されたり気持ち悪がられたり反発されたり、その文化の違いは乗り越えるのが難しい(アート・芸術では融合して新しい文華となることもある)。穀倉地帯のウクライナが2.30年代スターリンの強制徴発で数十万餓死の恨み、今も続くチェルノブイリ原発事故の被害/ソ連崩壊ウクライナ独立で置き去りになった、ウクライナ東部のロシア語母語住民…
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よく言われる わたしたちに何ができるのか→まず知ること から始めている 「ウクライナ」という国が現在の位置のままで太古からあったわけではなく変遷がある。逆にだからこその「愛国」ってあるのだろう。
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「これ一冊でウクライナの全てが解る」とは言わない。ただ、大国に翻弄され続けながらも民族の誇りやアイデンティティーを守って独立したウクライナという国家が、プーチン及びロシアから我が物と見做されて侵掠されている現状がいかに理不尽でおかしい事なのかが判る一助とはなった。地名等がウクライ...
「これ一冊でウクライナの全てが解る」とは言わない。ただ、大国に翻弄され続けながらも民族の誇りやアイデンティティーを守って独立したウクライナという国家が、プーチン及びロシアから我が物と見做されて侵掠されている現状がいかに理不尽でおかしい事なのかが判る一助とはなった。地名等がウクライナ語に基づく表記ではない点が惜しい。
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