知の教科書 キリスト教 の商品レビュー
キリスト教の概要と、それがさまざまな分野にもたらした影響について、幅広い観点から紹介している本です。 「知の教科書」と銘打たれたシリーズの一冊であり、まずは『旧約聖書』と『新約聖書』の概要が説明されています。つづいて、「三位一体」や「天使」、さらには「原理主義」といった、キリス...
キリスト教の概要と、それがさまざまな分野にもたらした影響について、幅広い観点から紹介している本です。 「知の教科書」と銘打たれたシリーズの一冊であり、まずは『旧約聖書』と『新約聖書』の概要が説明されています。つづいて、「三位一体」や「天使」、さらには「原理主義」といった、キリスト教にまつわるキー・ワードについての解説がなされています。また巻末には、キリスト教の歴史についてのコンパクトな解説があります。 しかし本書は、そうしたどちらかといえばキリスト教に内在的な観点からの解説にとどまることなく、古代から現代にいたるまでの政治、文化、科学技術にまでその影響がおよんでいることに目を向け、その実態と問題点についてさまざまな切り口からの見かたが示されています。 なお「ブックガイド」では、「ひたすら分かりやすいということを第一の基準にしてその一端を紹介」すると断られているのですが、山本七平と落合仁司の本がふくまれているのは、さすがに首をかしげざるをえません。本書の説明の信頼性については、わたくしにはそれを判断する資格はありませんが、この分野に精通している読者の評価を知りたいところです。
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キリスト教について初歩から書いている本ですが、大変詳しくカトリック、ギリシャ正教、プロテスタントの違いが書いてあったり、天使と悪魔、カトリックの聖者信仰の仏教との共通性など、著者の見る眼が興味深いです。キリスト教に対して変に理解がある内容もあると思うと、逆にイエス・キリストをただの男として冒涜とも思われるような表現も出てきたり、著者の立場の融通無碍さを感じ、やや憤りを覚えました。しかし、キリスト教とユダヤ・イスラム教の違い、何故クリスチャンにとってはキリストがこれほど大きな心理への影響があるのかなど、信者の心理についての分析は面白かったです。
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キリスト教を中心にユダヤ教、イスラム教の歴史と教義を学べる一冊。 前半は三つの宗教の歴史を説明し、後半はQ&Aのような形で色々な宗教の疑問に答えている。 内容も非常にわかりやすいので、アブラハム宗教の入門書として愛用されるべき本だと思う。
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最近読んでみたけどなかなかおもしかったです。 基礎的な事とか思い出したし、新たにへぇ〜と思ったことも。 キリスト教をやりたい人にはなかなかオススメの一冊かも。 図書館で借りて読んだのですが、家にも一冊置いておきたい。 わかりやすく思想や資料の事が解説されてるしまとまってる。
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