スーダン の商品レビュー
煽りっぽいタイトルのわりには、2001年までのスーダンをたいへんフラットに概観した内容だった。このフラットな認識というのが、現在行われている日本や欧米の報道、NGOや人権団体などのレポートからは読み取れないことばかりで、目からうろこの連続だった。アメリカが自国の利益に基づいて対ス...
煽りっぽいタイトルのわりには、2001年までのスーダンをたいへんフラットに概観した内容だった。このフラットな認識というのが、現在行われている日本や欧米の報道、NGOや人権団体などのレポートからは読み取れないことばかりで、目からうろこの連続だった。アメリカが自国の利益に基づいて対スーダン政策を決め、それに沿った報道をしていること、その中でバシール政権、それを支援する中国が過剰に悪玉化されていることが見える。ただスーダン政府はこの後にダルフールのジェノサイドを行っているわけで、そこがどうも繋がらない。
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スーダンの政権はイスラム原理主義を奉じ従わない国民に対してほとんど絶滅政策をとっているにもかかわらず、アメリカはその首脳が訪問する時は特別機を用意する。 ビン・ラディンが滞在していたので、その時の情報をスーダン政府が握っているから、ともいうが、クリントン時代のテロに対する報復で首...
スーダンの政権はイスラム原理主義を奉じ従わない国民に対してほとんど絶滅政策をとっているにもかかわらず、アメリカはその首脳が訪問する時は特別機を用意する。 ビン・ラディンが滞在していたので、その時の情報をスーダン政府が握っているから、ともいうが、クリントン時代のテロに対する報復で首都ハルツームを空爆したため、石油資源の開発に乗り出せず、カナダと中国に先を越されたのを取り返そうとしているため、ともいう。あきれかえったご都合主義だ。 リーフェンシュタールの「ヌバ」はこのスーダンの人々だが、あそこに写っていたのは同じ先進国のご都合主義だったことに思い当たる。
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