バントの神様 の商品レビュー
日刊ゲンダイの記者である赤坂英一氏が見た、川相昌弘の野球人生、およびジャイアンツの裏事情が記されている本書。 岡山出身の野球馬鹿である私にとって、川相昌弘という存在は永遠のスターである。 とはいえ、私は2番清水、遊撃二岡の台頭により、スタメン出場が減り始めた頃の彼しかリアルタイ...
日刊ゲンダイの記者である赤坂英一氏が見た、川相昌弘の野球人生、およびジャイアンツの裏事情が記されている本書。 岡山出身の野球馬鹿である私にとって、川相昌弘という存在は永遠のスターである。 とはいえ、私は2番清水、遊撃二岡の台頭により、スタメン出場が減り始めた頃の彼しかリアルタイムでは目にしていないため、それ以前の彼を知るうえで事細かなエピソードが書かれており、大変興味深く読んだ。 高校時代は主軸を打っていた川相が、プロの世界で生き抜く術としてバントの技術向上のための鍛錬を怠らず、犠打の世界記録を樹立するまでの道は、きっと並大抵の努力では成し遂げられなかったことだろう。 著者がゲンダイの記者ということでお察しの通り、どちらかと言えばタブロイド紙系の文体で書かれているため、「スポーツライティングとして読みたい!」という人にはやや不向きな感もある。
Posted by
いわゆるタフロイド紙の記者が、川相選手に迫ったドキュメントものである。 印象にのこるのは、2000年9月24日のあのサヨナラ優勝を決めたゲームのことだ。当時長嶋監督は「1点ずつ返していけばよい」とベンチにハッパをとばしたが、川相は「5点取らないとダメだ」と長嶋監督に聞こえる...
いわゆるタフロイド紙の記者が、川相選手に迫ったドキュメントものである。 印象にのこるのは、2000年9月24日のあのサヨナラ優勝を決めたゲームのことだ。当時長嶋監督は「1点ずつ返していけばよい」とベンチにハッパをとばしたが、川相は「5点取らないとダメだ」と長嶋監督に聞こえるように檄をとばしたというエピソードがある。 地味と言われながらも実際は熱い選手。かんしゃくを起こすことも多く、札幌の堀内コーチとのくだりもこれでよくわかります。
Posted by
- 1