文化心理学 の商品レビュー
コール「文化心理学」:「人工物とは、物質世界の一つの側面であって、それは目標志向的な人間の行為に取り入れられ、 長い歴史のなかで変形されてきた。人工物が創造され使用される過程で生じた諸変化によって、それは、 同時に、観念的(概念的)でもあり、物質的なものでもある。人工物は、その物...
コール「文化心理学」:「人工物とは、物質世界の一つの側面であって、それは目標志向的な人間の行為に取り入れられ、 長い歴史のなかで変形されてきた。人工物が創造され使用される過程で生じた諸変化によって、それは、 同時に、観念的(概念的)でもあり、物質的なものでもある。人工物は、その物の形態が、以前の一部と 、現在媒介しているものとの相互作用に入り込むことによって形づくられたという意味で、観念的である(pp162)」 「この考えは、また、人間の認識において、物的なものとシンボル的なものは本質的に分かつことができないと 主張する。この出発点は重要である。なぜならそれは、文化人類学や関連する諸学問で長い間論議されてきたこと、 つまり、文化は先行する人間の活動の産物として、個人の外に位置づけるべきなのか、それとも知識や信念の かたまりとしてそのなかに位置づけるべきなのかという問題への対処法を与えているからである(pp.164)」
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講義の参考文献で出会う。膨大な研究の記録。 私はとても共感した部分が多い。 ちょっと興味の無い部分もあるけれど、手元に持っておきたいなと思う一冊。
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