独身者の住まい の商品レビュー
私が見たかったのは、自分のためにお金を使える独身者が、どれだけ個性的な家を建てているのか。 たくさんの個性的な家の写真、間取り図、そしてコンセプト。 この本はそう言う興味本位の素人に見せる作品集ではなく、まず独身者とは、から始まり、日本における独身者の意味、どこに住み、どういう...
私が見たかったのは、自分のためにお金を使える独身者が、どれだけ個性的な家を建てているのか。 たくさんの個性的な家の写真、間取り図、そしてコンセプト。 この本はそう言う興味本位の素人に見せる作品集ではなく、まず独身者とは、から始まり、日本における独身者の意味、どこに住み、どういう生活をしているか、または世界の中で独身者の多いところや少ないところ、収入の多寡、独身者の年齢など、あらゆる角度から独身者について語っているものなのである。 あらゆる角度から。 そう、文学、音楽、映画、絵画、などなど芸術のあらゆる角度から。 これでもかこれでもかと出てくる各種うんちく。 もう止まらない。 でも、私が見たかったものとは違うので、やっぱりちょっとノレなかったのだ。 この本にも書いている。 「蕎麦屋でナポリタンを頼んではいけません」 私はそれと知らず、蕎麦屋でナポリタンが出てくるのを待っていたのだ。 この本は、家族や店舗などの付属物のつかない、純粋にひとりの人間のための住まいの在り方を考えている人には、とても勉強になると思う。 ひとりで住まうからこそ家のなかに動きを作る。 その動きは光だったり空気だったり。 衣食と同じくらいに人間にとって大切な住宅についてを、本筋よりうんちくの方が多いような気がするけど、真っ向からきちんと書いている本だから。 今度はそういう本を読もうと思ってから、手に取ろうと思う。
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建築家の思想というのはいつの世も優れているのだなあ、と思いながら読んでいます。 家を買ったり、住んだり、インテリアを変えてみたり、なんとなく生活が落ち着かなくて、そういうのって何が原因なんだろう?と常々思いながら生きているのですが、そういうのが目ウロコで、深いところから考えるこ...
建築家の思想というのはいつの世も優れているのだなあ、と思いながら読んでいます。 家を買ったり、住んだり、インテリアを変えてみたり、なんとなく生活が落ち着かなくて、そういうのって何が原因なんだろう?と常々思いながら生きているのですが、そういうのが目ウロコで、深いところから考えることができる一冊です。 現代という時代って、ああ、こういう時代だよなあ、って言う本が2002年に発行されているってことは素晴らしいことだと思います。読了するのがもったいない。なんども読み返したい一冊です。
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内容(「BOOK」データベースより) 竹山聖は、21世紀の世界を変えるであろう日本の天才建築家のひとりである。名前に「聖」とあるために、語ることは予言めいていてよく当たる。独身者のみならず、脱独身を目指す方にも、ご一読いただきたい。建築家は、楽しいウンチク家である。 ...
内容(「BOOK」データベースより) 竹山聖は、21世紀の世界を変えるであろう日本の天才建築家のひとりである。名前に「聖」とあるために、語ることは予言めいていてよく当たる。独身者のみならず、脱独身を目指す方にも、ご一読いただきたい。建築家は、楽しいウンチク家である。 内容(「MARC」データベースより) 自分の個性に適った家を安く建てたいという独身者必読の一冊。「強羅花壇」などの建築物の設計を行った気鋭の建築家が、文化・宗教を絡めながら、新しい人間関係と家の形を探る。 目次 1 歴史が変わる 2 精神的独身者の時代 3 在庫としての独身者 4 アンチファミリー 5 ひとり住まいのメリット 6 ニセモノの街 7 データが示す未来 8 自由の領分 9 設計をとおして学んだこと 10 住まいは聖地である
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借家でいい、という主張を山本夏彦さん宮脇檀さん清家清さん等などで読んでいてすっかりその気になっていたけど、いやいや自分のために自分一人用の家を普請するのも、すっごく楽しそう。 伊藤理佐が家を建てるときに、一人用一軒家ですがよろしいですか?と確認されて思わず沈黙・・・なんて場面が漫...
借家でいい、という主張を山本夏彦さん宮脇檀さん清家清さん等などで読んでいてすっかりその気になっていたけど、いやいや自分のために自分一人用の家を普請するのも、すっごく楽しそう。 伊藤理佐が家を建てるときに、一人用一軒家ですがよろしいですか?と確認されて思わず沈黙・・・なんて場面が漫画で描かれてて、それは淋しい~なんて気持ちになってしまったけれど、この本を読んで独身者の一人暮らしというのはとてもポジティブで楽しいものだと認識が変わった。 そもそも時代も変わっているんだから、何がいい悪いなんて一概には言えないのだな、と。守るべき財産も無い家の子息は無理に結婚する必要もない、と。 自分の人生の軸がちゃんとあって、スケジュールもある程度コントロールできて生活を楽しめる、子供じみたさみしがり屋じゃなくて、独りでいたいときは独りでいるけどアクティブな人間関係に身を置いている。一人暮らし、いいじゃないか! 理想は結婚しても一人暮らしと変わらないように趣味は全うして夜遊びしたいときは出掛けて・・という生活を送ることだけど。 映画も深く考察されて、ユー・ガット・メールもまた見たくなった。
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