深川恋物語 の商品レビュー
吉川英治文学新人賞受…
吉川英治文学新人賞受賞の短編。深川を舞台にした恋物語。切なくていい。これは恋物語だけど、私的には宮部みゆきの「本所深川ふしぎ草紙」にひけをとらないと思う。
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泣かされました。江戸…
泣かされました。江戸の風物、四季の描写が抜群に上手い上に、ストーリーも手ごたえがあります。特に最後の「狐拳」はおすすめ。気風のいい芸者あがりのおりんをめぐる切なくも心温まる物語に感動します。
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江戸深川を舞台にした…
江戸深川を舞台にした四季折々の恋物語。短編集です。
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権威ある新人賞を受賞した作品であることが頷ける珠玉の物語の数々。若い頃に読んでも良いが、今の還暦直前に読むのも味があって良かったと思う。自分未だに読書はあまり好きではないが、読書に対する考えが一変するような素晴らしい作品に出会えて本当に嬉しい。
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短編集で、しかも江戸物で、こんなにも心を動かされたのは初めてでした。切ないのに仄かな暖かさがある不思議な心持ちになりました。 江戸は深川を舞台にした6つの切ない恋物語が収められた本作。江戸期では埋立地として木材問屋や蔵があり、船が行き来する深川。 そんな深川の情景が想像しやす...
短編集で、しかも江戸物で、こんなにも心を動かされたのは初めてでした。切ないのに仄かな暖かさがある不思議な心持ちになりました。 江戸は深川を舞台にした6つの切ない恋物語が収められた本作。江戸期では埋立地として木材問屋や蔵があり、船が行き来する深川。 そんな深川の情景が想像しやすく、また当時の人々の風俗をまるで見てきたかのような自然さで描かれていました。 そのためにより物語に没入でき、当時の人々も貧しさや人生について悩み、こんな風に心をキュッとしたのかもしれないと感じました。 個人的に『がたくり橋は渡らない』がお気に入りです。若い花火師が自身を裏切った女性と心中しようとし、女性のお隣さんに諭される話。お隣さんの忠さんが語る貧しさの辛さとそれでも大切な人を一途に想う強さも粋で素晴らしいのですが、現実は甘くないよなというやりきれなさが切ない物語です。当時の深川の花火と人々の貧しさがどちらも哀愁を誘います。 ぜひ新涼灯火に親しむ際に切ない江戸深川の恋を…
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時代小説というものを避けてたというか読まず嫌いな所があった。でも、今年の初めに読んだ西條奈加さんの『雨上がり月霞む夜』ですっかりハマりました。そして、宇江佐真理さんという素晴らしい時代小説家がいると聞き、本著を手に取りました。江戸・深川の市井の人々を描いた物語で、人を愛する気持ち...
時代小説というものを避けてたというか読まず嫌いな所があった。でも、今年の初めに読んだ西條奈加さんの『雨上がり月霞む夜』ですっかりハマりました。そして、宇江佐真理さんという素晴らしい時代小説家がいると聞き、本著を手に取りました。江戸・深川の市井の人々を描いた物語で、人を愛する気持ちや切なさ、やるせなさなどスーッと入ってきて、めっきり涙腺ゆるゆるの私は何度も涙を拭いました。特に「さびしい水音」が切なすぎるけど好みかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2019/12/28 読み終わってからずいぶん経って忘れてしまった。 面白かったけど短編だしもう纏めた感想は書けない。 でも 「滅法界もなく乙粋だと思わねェか、親父」 「極上上吉の凧だわな」 っていうやり取りがかっこよすぎて覚えとこう&使いたい。 滅法界もなく 乙粋 極上上吉の なんとかして日常会話に紛れ込ませてやろう。
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短編集 切ないお話もあるが、温かくて救いがある。そこが宇江佐さんの好きなところ。 気っ風のいい台詞まわしもいいな。
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深川の男女の恋物語短編6編。 深川の地域を舞台に、それぞれ切なかったり悲しかったり、微笑ましかったりの六つのお話。 宇江佐真理さんが編むお話は、いつも素敵だ。 江戸弁なら「イッチ素敵!」とか「乙粋!」とでもいうのかしら? 主人公たちは、思うに任せない恋心を通して、大人になって...
深川の男女の恋物語短編6編。 深川の地域を舞台に、それぞれ切なかったり悲しかったり、微笑ましかったりの六つのお話。 宇江佐真理さんが編むお話は、いつも素敵だ。 江戸弁なら「イッチ素敵!」とか「乙粋!」とでもいうのかしら? 主人公たちは、思うに任せない恋心を通して、大人になってゆく。苦悩も織り交ぜながらも、決して醜悪にならないお話の作り方は宇江佐さんならでは!
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宇江佐さん初読み。なんか不思議な感覚。すーっと流れていく。もう少し引っかかるものがあってもいいかも。 好みは、「がたくり橋は渡らない」「さびしい水音」「仙台堀」。
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