やまない雨はない の商品レビュー
身近な人との死別とその後。 ある日突然、事故とかで亡くなるのも辛いけど、本書は癌と分かってから24日だと。 それもかなり辛い。 え?待って、待って、まだ逝かないで と戸惑っているうちに本当にいなくなるってどれほどの喪失感だろう。 何日あればいいという訳ではないのは分かっているけど...
身近な人との死別とその後。 ある日突然、事故とかで亡くなるのも辛いけど、本書は癌と分かってから24日だと。 それもかなり辛い。 え?待って、待って、まだ逝かないで と戸惑っているうちに本当にいなくなるってどれほどの喪失感だろう。 何日あればいいという訳ではないのは分かっているけど。 それでもこんなに辛いと思ってくれる人がいるのはよい人生だったのだろう。
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副題の通り、著者が経験した奥様の死とうつ病について描かれた本。奥様の死を巡って戸惑ったりうろたえたりしたことを率直に書いてありまして、好感が持てました。 私はうつ病の体験談を読みたくて借りたのですが、回復に至った入院生活の描写が参考になりました。全てを誰かに(何かに)お任せする...
副題の通り、著者が経験した奥様の死とうつ病について描かれた本。奥様の死を巡って戸惑ったりうろたえたりしたことを率直に書いてありまして、好感が持てました。 私はうつ病の体験談を読みたくて借りたのですが、回復に至った入院生活の描写が参考になりました。全てを誰かに(何かに)お任せする、どん底まで落ちたことを実感できる、その辺りがポイントかなと思いました。
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先日、渡瀬恒彦、黒木瞳が夫婦役でドラマに出演していた。 NHKで昔お天気おじさんで有名だったらしい。 奥さんの急逝に何もできず茫然自失、自分と置き換えながら読んでいた。 するとだんだんくら~い気持ちになっていく、いずれ誰でもその日を迎えるのだが・・・・・ 考えるのを止めよう。 「...
先日、渡瀬恒彦、黒木瞳が夫婦役でドラマに出演していた。 NHKで昔お天気おじさんで有名だったらしい。 奥さんの急逝に何もできず茫然自失、自分と置き換えながら読んでいた。 するとだんだんくら~い気持ちになっていく、いずれ誰でもその日を迎えるのだが・・・・・ 考えるのを止めよう。 「今宵酒あれば今宵呑み、明日愁い来たらば明日愁う」 著者が最後に書いていたけどこの気持ちで残りの人生は楽しもう。
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「悲しみというものはいつだって個別的です。」 最愛の妻の病気、死と向き合い、立ち直るまで。 「彼は慰めるつもりで、一人になった人の話をいろいろとしてくれるわけです。それがますます辛くて、もう黙ってくれないかな、と思ったこともありました。」 淡々と、飾らない言葉で語られる言葉...
「悲しみというものはいつだって個別的です。」 最愛の妻の病気、死と向き合い、立ち直るまで。 「彼は慰めるつもりで、一人になった人の話をいろいろとしてくれるわけです。それがますます辛くて、もう黙ってくれないかな、と思ったこともありました。」 淡々と、飾らない言葉で語られる言葉が胸に響く。 「妻とはもちろん、喧嘩もしました。しかし決定的な喧嘩をしたことはありません。若いとき、二人でこんなことを言い合った覚えがあります。」 『何があっても決定的なことだけは言わないことにしよう。衝動的に口にしたそのひとことが小さな傷口を広げてしまって、ひどい傷跡として残ってしまうことだってあるから』 晩年まで変わらず、仲のいい夫婦だったのだろう。 城山三郎の夫婦譚を思い出した。
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現在、私の母が病床にあり、10歳近く年上の父がたいへんガックリきています。 老齢期となった両親と、著者の倉嶋夫妻が重なり、重い現実味をもって読ませていただきました。 長年連れ添った伴侶とも、通常は別々に死が訪れるもの。 残された方の心の痛みがひしひしと伝わってきました。 悲しみが...
現在、私の母が病床にあり、10歳近く年上の父がたいへんガックリきています。 老齢期となった両親と、著者の倉嶋夫妻が重なり、重い現実味をもって読ませていただきました。 長年連れ添った伴侶とも、通常は別々に死が訪れるもの。 残された方の心の痛みがひしひしと伝わってきました。 悲しみが年月とともに昇華されて行くようすにも、心を打たれました。 いつか、自分が「そのとき」を迎えたら、もう一度味わってみたい本です。
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自分自身が母親の死による喪失感から抑鬱状態に陥っている時に読んだ本。辛い状況の時に頑張った人ではなく、頑張れなかった人の体験談。だからこそ、自分にとって救いがあったし、重く心に響きましたね。
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