旅々オートバイ の商品レビュー
著者はもう旅本を書き…
著者はもう旅本を書きたくないらしい(笑)上海の西、デリーの東での旅の前に海外へ行く前に日本を見ておこうと思い日本をバイクで旅をしたもの。ちなみに彼は村上春樹氏が好きらしい。
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日記のような感じで書…
日記のような感じで書かれており、なんかとてもすがすがしく読めた一冊。
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会社を辞め、日本をバイクに乗って旅するノンフィクション小説で、小説部分と日記部分から構成されている。 道が続いている風景が頭の中で想像でき、旅で出会った人とのエピソードも良かった。 旅と旅行の違いなど精神的な記載や旅をしている作者の心情も描かれており、とても楽しめる作品でした。 ...
会社を辞め、日本をバイクに乗って旅するノンフィクション小説で、小説部分と日記部分から構成されている。 道が続いている風景が頭の中で想像でき、旅で出会った人とのエピソードも良かった。 旅と旅行の違いなど精神的な記載や旅をしている作者の心情も描かれており、とても楽しめる作品でした。 旅する時は作者のように本を持って行こうと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
素樹文生さんが日本全国オートバイの旅に出た時のエッセイ。良かったです。 特に良かった箇所。 ・北海道で雨の日にテントの中で本を読む。素樹さんにとって最高の読書体験だったそうです。読んだ本は中川健次の「枯木灘」。本を読むこと以外に何もやることがない環境が本に没頭させ、完全に本の中の世界にのめりこめたそうです。朝起きてカップラーメンを食べて本を読んで、昼に外でカツ丼を食べて、といったシーンが描かれていますが、リアルでその場にいるような感覚になりました。雨の日のテントでの読書、憧れますね。旅先での読書って、何故か印象に残るものですね。 ・岐阜県のひなびた温泉で出会った、元レーサーのおじさんと、廃墟に近い簡易宿舎の中で囲炉裏端で飲んで語り合う。彼の半生を飲みながら聞く。その場のリラックスした雰囲気が伝わってくるようで良いシーンでした。 ”上海の西..."でも思いましたが、この方文章うまいですね。その場の情景が浮かんでくるようです。上記の北海道のシーンもありありと情景が浮かんできました。 素樹さんは自由を求めて、仕事も恋人も家も捨ててオートバイの旅に出たそうですが、本書ではこの旅の自由な雰囲気が出ています。我々仕事をしている人間だといつも時間に追われている気がしてなかなか真にリラックスした気分にならないのですが、時間の制約がないと開放感あるんでしょうね。そんな気になりました。 あと、印象的なところとして、オートバイの旅では”ありそうでなさそうで、なさそうで、結構ある”そうです。確かにこの方の本を読んでいると女性との出会いがよくでてきます。でもこれは、この方がもてるタイプだからではないかと思います。この方は人に好かれる、魅力的な方なんだろうなと思います。
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バイクが好き、一人旅が好き、さすらいが好き 以上全てに当てはまる人には、面白い本。 それ以外の人には、ふーんな本。
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27歳。恋人はいる。仕事も順調。 でも、ある朝、決めた。 辞表を出し、部屋を引き払い、恋人と別れ、ギアを一蹴り。リア・フェンダーにはテントを積んで、400ccのバイクで日本をさすらう。 ってお話。 バイクでどこそこ行って、あんなんを食べて、こんなんを見た! っていう...
27歳。恋人はいる。仕事も順調。 でも、ある朝、決めた。 辞表を出し、部屋を引き払い、恋人と別れ、ギアを一蹴り。リア・フェンダーにはテントを積んで、400ccのバイクで日本をさすらう。 ってお話。 バイクでどこそこ行って、あんなんを食べて、こんなんを見た! っていう話ではなくて、何をして、どんな人と逢って、こんなことを想った。っていうのが軸。 その先に何があるのか、簡単に思考を止めないところに好感を覚える。 度々話がそれるのも面白い。幽霊話や事故る話も出てくる。若干くどいのはしょうがない。 著者のように旅をしたことがある人はごまんといるだろう。 海外での旅も同様に。 けど、その体験を、体験から得た考察を、この本のように昇華出来る人は幾ばくかもいないだろう。 …まぁかく言う自分も同じ。 ちょっとそんな悔しさを抱かせる本でした。 俺もバイクで日本中いろんな道を走りたいな!
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素樹文生が『上海の西、デリーの東』の旅に出る前に実施したオートバイこだわり放浪。その記録です。「旅に必要不可欠な「これから自分がどこへ行ってしまうのだろうか」という、心地よい不安に支えられた自由さ」が随所から感じ取れます。 例の独特な村上春樹の軽くしたような語り口調はもちろん...
素樹文生が『上海の西、デリーの東』の旅に出る前に実施したオートバイこだわり放浪。その記録です。「旅に必要不可欠な「これから自分がどこへ行ってしまうのだろうか」という、心地よい不安に支えられた自由さ」が随所から感じ取れます。 例の独特な村上春樹の軽くしたような語り口調はもちろん健在。改めて読み返すと、その語り口調に少し僕は抵抗感があったのですが、あとがきの旅の考察にはやたらと共感できます。
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バイク乗りの鏡のような、ある日突然全てを捨てて旅に出ちゃった筆者のノンフィクション。 半分くらいは筆者の旅中のメモのようで物語性すらあまりないですが、その辺がリアルでいいです。
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片岡義男や斉藤純がバイクにこだわりながらバイク旅の鮮烈さを小説の中で取り逃がしてしまう一方で、この日記を含んだ随筆はただその(散漫さを含んだ)鮮やかさだけで立っている。 思考もまた、旅の中でそれぞれ小さく結実するかたちで、プロットに溺れたうそ臭さを逃れている。そして稀に、バイク小...
片岡義男や斉藤純がバイクにこだわりながらバイク旅の鮮烈さを小説の中で取り逃がしてしまう一方で、この日記を含んだ随筆はただその(散漫さを含んだ)鮮やかさだけで立っている。 思考もまた、旅の中でそれぞれ小さく結実するかたちで、プロットに溺れたうそ臭さを逃れている。そして稀に、バイク小説家たちのそれよりもずっと文学の名に値する数行がある。 この本を読むとバイク乗りは離れ離れに共有された感覚を噛み締め、同時に自分が「本を読んでいて今走っていない」ことに居心地の悪さ、あのどこかしら懐かしい不安感を覚えるのだと思う。
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仕事を辞めて、オートバイで日本一周に出た著者の旅日記。 独特の文体で、時折オートバイ以外の旅に関する回想が織り交ぜられているなど、一般的なツーリングエッセイとは一線を画いています。 ただ、本当に日記をそのまま転用しているのかと思うほど、日記的な内容でありました。 読みやすい流麗な...
仕事を辞めて、オートバイで日本一周に出た著者の旅日記。 独特の文体で、時折オートバイ以外の旅に関する回想が織り交ぜられているなど、一般的なツーリングエッセイとは一線を画いています。 ただ、本当に日記をそのまま転用しているのかと思うほど、日記的な内容でありました。 読みやすい流麗な文体が好きな人にはあまりオススメできないかも・・? でも、実際に一緒に旅をしているようで、気持ちよく読めました。
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