パニック・うつ・ガス 「心の病気」はこうして治す の商品レビュー

西尾繁登三(著者)

2012/04/01

・潜在意識による心の感情異常の病気に対しての、著者の療法の解説と紹介。本前半の簡単なチェックテスト（エゴグラム）を行うだけで、自分を理性的客観的に再認識できた。心のバランスの偏り＝心の病気であり、自分の弱点と捉え避けていた子供のような心が、実は心の全体のバランスの一部分で、そこが足りないためにあまり宜しくない心身状態であったと知れた。それを認識できただけでも非常に良かった。つまり、それを知らなければ更に悪い方向へ自分の心を運んでいくことになっていた。

・後半以降はその療法の紹介と体験談、成功例。
ポイントはやはり思い通りにならない潜在意識に対して。

※加藤諦三氏の著書など読むと、単なる主観的分析に終わり、ただネガティブな感情しか湧き出て来ず、非常に悪影響で一理も無いと思われる。
この本は他の主観的概念的なメンヘル分析本ではなく、心身のメカニズムに基づいた心理療法なので読み終えた後は前向きであり希望が少なからず芽生える（それが重要）。個人的にはそのような症状は過去のものとなり（潜在的には有り）現在は別段苦しくもないが、今、正に苦しんでいる方は参考にしても良いかもしれない。