風の化石 の商品レビュー

高瀬省三(著者),坂本真典

2011/03/07

多くの作品が赦す者の目をしている。
受け入れる、見守る、喜ぶ、哀しむ、そして赦す。
一連の流れが母親と同じだった。
胎内に戻ったかのように、ぽこぽこ聴こえてあたたかかった。
一部の作品は愛されたがっている目をしている。真っ直ぐ対象を見つめる子供の目だ。私はこの作品が家族に思えてならない。流木によって紡がれた物語は、私にとって最も身近で大切な物語だった。

2009/10/04

浜辺に打ちあげられた流木で作られた、
彫刻作品の写真集。

人間が自然物を扱っても良いんだなって、
誰かに許されたような気がした。