ザ・ハンマー の商品レビュー

飯野文彦(著者)

田舎の町で凄惨な殺人…

[文庫ＯＦＦ]

田舎の町で凄惨な殺人事件が起こる。被害者は巨大なハンマーで叩きつぶされたようだった。

2021/11/27

2004/06/19
最悪なホラーだった。
欲求不満で分裂症になった女性が硬いおでこで人を殺して回ると言う…。
殺人シーンはグロすぎて読み飛ばしたものの、笑って良いのかこの設定は。
口直しにマープルを読んでる。

2010/05/04

昭和40年代。とある閉鎖的な田舎町、矢摩来町で起こった凄惨な殺人事件。被害者は大きなハンマーで何十回も殴られたかのように、頭部を粉砕されていたのだった。上司の差し金により停職中の刑事皆藤は町長の野義に対し、事件の解決と引き換えに復職させることを約束させる。が、第二の犠牲者となったのは町長の娘だった。「黒い影が頭部をハンマーのように振り下ろしていた」目撃者の証言は今回も同じだった……。

この著者かなりのアル中だそうで、確かに他の作品でも主人公は殆どが酒びたりな輩が多い。それにも増してこの作品、まともな登場人物が殆どいない。皆言うなれば外道もしくはクズ野郎なのだ。それはそれでネアカな作品もあるだろうが、これに関しては舞台となる町の閉鎖性、主人公のクズ野郎っぷりも相俟って陰鬱なトーンで進んでいく。酔っ払っているか宿酔いの時に原稿を書いたんじゃなかろうか、そう思えるくらいにぐっちゃぐちゃである。そこには極端なスプラッター描写につきものの妙なカタルシスはない。

裏表紙の「超Z級スプラッターホラーの怪作！」という文句に期待したのだが、正直期待ハズレもいいところ。唐突かつ取って付けたようなラストも含め、はっきり言って駄作、読むだけムダ。

2009/12/29

これぞバカホラーの極地。「Ｂ級」通り越してＺまで行っちゃってるんだし。これはもう笑いながら読むしかないでしょ。殺人シーンは想像するだけで爆笑もの。なにしろ頭突きだもんねえ。