その死者の名は の商品レビュー
イギリス本格ミステリ…
イギリス本格ミステリ界の重鎮による、ユーモアたっぷりのデビュー作。探偵役とワトソン役のキャラクターが面白い。
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フェラーズのデビュー…
フェラーズのデビュー作。最初からこれだけ完成度の高い作品を作り上げているのだからすごい。
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1940年発表、トビー・ダイクシリーズの第1作。事件のプロットもテーマも正統そのものなのだが、その手綱を握る探偵たちの造形が群を抜いている。想像力に長け、飛躍的な推理と閃きがあるジャーナリストのトビーと、複数の名前を使い分け、物事の真贋を見極める目を持つ相棒ジョージのバディものと...
1940年発表、トビー・ダイクシリーズの第1作。事件のプロットもテーマも正統そのものなのだが、その手綱を握る探偵たちの造形が群を抜いている。想像力に長け、飛躍的な推理と閃きがあるジャーナリストのトビーと、複数の名前を使い分け、物事の真贋を見極める目を持つ相棒ジョージのバディものとして完成度がめちゃくちゃ高い。犯人当てで言えば簡単な部類。だが、それでもいいのだ、なぜなら物語はそこから始まるのだから。
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トビーとジョージの主人公コンビはホームズ=ワトソン、ウルフ=アーチーとは違う新しいパターンで、この真価は解決後のどんでん返しでうまく表されている。バークリーの毒入りチョコレート事件というよりは、その原型の短編である偶然は審くを想起させられた。被害者は誰なのか、事故なのか殺人なのかといった謎に同じ調査をした二人の探偵がどのような解決を示すか、といったところ。二人のコンビ者はあと4作あるが、今後このパターンを踏襲するのかどうか?
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3+ エリザベス・フェラーズを読んだのはトビー&ジョージ・シリーズの「猿来たりなば」以来、2作目。本書は同シリーズ1作目で著者のデビュー作。「猿〜」ではトリックや動機などこねくり回した感じがなかなか面白かったのだが、登場人物が皆エキセントリックで、ユーモアなのかクレイジーなのかつ...
3+ エリザベス・フェラーズを読んだのはトビー&ジョージ・シリーズの「猿来たりなば」以来、2作目。本書は同シリーズ1作目で著者のデビュー作。「猿〜」ではトリックや動機などこねくり回した感じがなかなか面白かったのだが、登場人物が皆エキセントリックで、ユーモアなのかクレイジーなのかつかみ難いところがあり、主人公コンビの性格すら結局よくわからなかった。本書を読んで、あれは著者流のユーモアなんだなと改めて認識したところ。最終的に明かされない謎もあるが、トビーがあんな性格なんだから仕方がないというところで一応整合性も取れているような気もする(すっきりはしない)。タイトルの通り、その死者の名も気になるけれど、一番気になるのはジョージの本当の名前だというところに洒落が効いている。
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内容的には今まで読んだ4冊の中で一番楽しめた。それというのも、読んだ後に結末に納得できなかったというか、ちょっとそれはないんじゃないのダイクさん?てな気持ちがあったからだと思う。とくに最後に電話をかけてわざと追い込んだあのやり口・・サムじゃあないけど、ちょっとひどいよ・・そんなの...
内容的には今まで読んだ4冊の中で一番楽しめた。それというのも、読んだ後に結末に納得できなかったというか、ちょっとそれはないんじゃないのダイクさん?てな気持ちがあったからだと思う。とくに最後に電話をかけてわざと追い込んだあのやり口・・サムじゃあないけど、ちょっとひどいよ・・そんなのってない。 これまでのトビー(これが二人の最初の事件ってあるから逆にキャラは掴みやすくなってるか?)と4作目を読んで、別の、これまで見なかった彼の側面を見れて嬉しかったし、まあ今回のことで、何を考えてるのかわかんない、残酷なとこも彼の魅力の一つなのかね。 これはネタバレになっちゃうかもだけど、まずローズについて最後まで悪く書かれてなかったし、それでトビーをひどく言っちゃうのかも。 そして次でいよいよこの名コンビともさよらなと思うと、永久に読みたくない衝動にかられる・・ いや、読むけどさ!
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「わかってる、わかってるさ、きっと小さいころに真っ暗な戸棚に閉じこめられるとかして、ああいう性格になったんだろう。しかしね、誰かを中傷するなら、その根拠を調べられる覚悟は必要だ。」p91
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アンナ・ミルンが引き殺してしまった謎の男。泥酔していたが村の酒場には立ち寄った後はなく死体の近くに酒の瓶もない。瓶を探す警官に声をかけた事から事件に首を突っ込んだトビーとジョージ。アンナの娘ダフネと恋人エイドリアン・ローズ。アンナとマックスウェル少佐の関係、マックスウェル家の息子と思われた遺体の正体。南アフリカに隠された過去。トビーの元に届けられる密告の手紙。 船橋図書館
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