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最後の艦上戦闘機烈風 の商品レビュー

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2010/06/05

日本帝国海軍最後の艦上戦闘機になるはずであった 『烈風』の開発史。 傑作戦闘機『零戦』の後継機として計画されたものの、 開発着手の遅延や、軍部と三菱との間の設計方針の相違、 逼迫する戦況等の悪条件が重なり、戦争には間に合わず。 試作機8機が完成し、他には量産1号機が完成間近にまで...

日本帝国海軍最後の艦上戦闘機になるはずであった 『烈風』の開発史。 傑作戦闘機『零戦』の後継機として計画されたものの、 開発着手の遅延や、軍部と三菱との間の設計方針の相違、 逼迫する戦況等の悪条件が重なり、戦争には間に合わず。 試作機8機が完成し、他には量産1号機が完成間近にまで 漕ぎ着けたところで終戦になった由。 自社製の MK-9A エンジン搭載と高翼面荷重を主張する三菱に対し、 軍部は中島航空機の『誉』エンジンの採用と低翼面荷重を要求。 意見の相違は後を引き、開発スケジュールの遅延の一要因となった事は有名だが、 なぜ軍部がこれほどまでに『誉』に固執したのか、海軍が消滅し、 敗戦のどさくさ紛れに軍側の関連文書が処分されてしまったのか、 つまびらかではない。 そのためか、『烈風』の開発史は三菱側の視点でのみ語られる場合が多く、 やや公平性を欠くようにも感じられる。

Posted byブクログ