監視社会 の商品レビュー
監視社会では個人の身体が消失していき、情報の集積への還元されてしまう。 監視カメラによってデータを収集し危険な要素を予め排除する。社会全体を監視の網の目で覆いつくし、リスクの発生を事前に抑制する。規範による連帯によってリスクを抑制するのではない。
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コンピュータネットワークが発達して、現代、1984の小説の世界が起こりうるという不安のもとで、監視というものを考えてみた。本書が書かれてから10年以上過ぎており、PC技術はさらに高度な発展をしている。我々の生活には、情報が必要であり、受信し、利用し、発信し続けなければならない。そ...
コンピュータネットワークが発達して、現代、1984の小説の世界が起こりうるという不安のもとで、監視というものを考えてみた。本書が書かれてから10年以上過ぎており、PC技術はさらに高度な発展をしている。我々の生活には、情報が必要であり、受信し、利用し、発信し続けなければならない。そして、人間として、生きて行くためには、生身の自分を意識することが求められるだろう。 監視は2つの顔を持つ。個人データ=認証、見張り。 (消失する身体)個人はデータとなる⇒データマイニングで再編成し利用、公私の不明瞭、データは社会に⇒ある監視から収集、GPS、WEBカメラ、ログ情報などから、データを保存するのは@漏れ易い容器である。一旦登録されてしまえば、相互利用は可能。修正、削除は難しい。合法的にデータ収集(遺伝子スクリーニング)&政府は監視している⇒個人情報収集の上に成り立つ。 場としての身体から情報源としての身体 都市における社会管理は、シムシティー(ゲーム)と同じ、身元確認=身体監視、新たなレベルのコード化=身体パスワード(ビデオカメラで虹彩スキャン) グローバルデータフロー=個人のカテゴリー化、標的設定 監視の未来(行方)。個人を再身体化。データベースに書くこと⇒流動性(空間的に転送可能)⇒持続性(時間的に保存可能) 198 ヴァーチャルなプロセスが実際のプロセスに置き換わり、事物や出来事の電子的な記号、イメージが現実の実体に置き換わる 見守り、フォロワーという監視者
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現実社会だけでなく、映画やSIm Cityというゲームソフトも題材に取り上げ文化的な装いを保っている。 また、コンピュータ社会を反映し、シミュレーションによる監視の模擬についても検討している。 現実世界の監視だけでは、どう制御、管理、舵取りすればいいかは分からないだろう。 仮...
現実社会だけでなく、映画やSIm Cityというゲームソフトも題材に取り上げ文化的な装いを保っている。 また、コンピュータ社会を反映し、シミュレーションによる監視の模擬についても検討している。 現実世界の監視だけでは、どう制御、管理、舵取りすればいいかは分からないだろう。 仮想世界の中で、うまくいったからといって、現実世界でうまくいくとは限らないのに。
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アマゾンにレビューあげてるから割愛。 けど、ライアンが攻撃してるのは、それこそアマゾンとか、ブクログといった、営み。 これを読んで、今自分がやっていることを相対化してみるのもよいかもね、とか。
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