格付けはなぜ下がるのか? の商品レビュー
企業の経営者および財務担当者向きの本。 資金調達をいかにするのか。投資家と債権者の企業判断に関する視点の違い。 信用リスク:デフォルトリスク(期日を守れるか)、回収リスク(元利払えるか) 負債と資本のバランスをいかに取るか。 負債:調達コスト低い、財務状況悪化 資本:調達コスト高...
企業の経営者および財務担当者向きの本。 資金調達をいかにするのか。投資家と債権者の企業判断に関する視点の違い。 信用リスク:デフォルトリスク(期日を守れるか)、回収リスク(元利払えるか) 負債と資本のバランスをいかに取るか。 負債:調達コスト低い、財務状況悪化 資本:調達コスト高い、財務状況の見かけは良くなる。
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近年の日本で信用リスクが重視されるようになった経緯と「格付け」に関する実情を分析し、資本コスト低下のための信用リスクの低減の重要性を説いています。 分析や主張自体に際立った目新しさはありませんが、戦後日本経済の中での信用リスクに対する企業や銀行の考え方の変遷は非常にまとまってお...
近年の日本で信用リスクが重視されるようになった経緯と「格付け」に関する実情を分析し、資本コスト低下のための信用リスクの低減の重要性を説いています。 分析や主張自体に際立った目新しさはありませんが、戦後日本経済の中での信用リスクに対する企業や銀行の考え方の変遷は非常にまとまっておりますし、格付けの評価の中で定量データの占める割合が3割程度という記述に驚く方もいるかもしれませんが、とかく株主偏重になりがちなIR活動をデット・ファイナンスの為にも展開する必要性を強調する点は、企業財務を考える上で大いに参考になると思います。ファイナンス担当者は必読です。
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