真世の王(上) の商品レビュー
「言葉」が大きな力を…
「言葉」が大きな力を持つ世界。青年・ウルバンは、ひょんなことから月白領王・ソグヤムに仕えることになる。彼に伴われて訪れた王都で、かつての幼馴染で今は竜使いであるジェンと再会する。人の営みが世界をあるべき姿から歪めさせ、魔物を産み出す。滅びの時は近い―。壮大なファンタジー叙事詩。
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角川からでていた、赤…
角川からでていた、赤竜の書の続編。打ち切りかと思われていただけに嬉しい一冊。本格的なファンタジー。
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「言葉」が、強い力を…
「言葉」が、強い力を有する世界――。この世界感が好きです。しっかりと読み応えのある良質なファンタジーだと思います。下巻の「白竜の書」と合わせてどうぞ。
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すごく純粋な物語で僕…
すごく純粋な物語で僕には合わなかったかもしれません・・・
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読み慣れない新書タイプだからか、はたまた初妹尾ゆふ子さん作品だからだろうか。 読んでいるあいだも、なんとも引っかかりを覚えてしまった。 出てくる単語や表記が少し独特なことも手伝って、もう2,3度読まないと、この世界を理解するには至れないかもしれない。 主人公のウルバンの文中の印象...
読み慣れない新書タイプだからか、はたまた初妹尾ゆふ子さん作品だからだろうか。 読んでいるあいだも、なんとも引っかかりを覚えてしまった。 出てくる単語や表記が少し独特なことも手伝って、もう2,3度読まないと、この世界を理解するには至れないかもしれない。 主人公のウルバンの文中の印象と挿絵との差が埋められないせいか。 自分のイマジネーションの乏しさが恨めしい…くっ。 古の言葉が正しい世界を構築する世界。 長い年月を経て、人が営みを連綿と続けていくうちに、あらゆるものは変化していく。 それは古の言葉とて同じことだった。正しい言葉で守られていた世界にほころびが生じ、そのほころびから魔物が跋扈する世の中へと変わった時代。その未来には、もはや滅びしか残っていないのだろうか。 言葉を大事にする物語は好きだ。 下巻を読み終えたとき、この胸にわだかまるもやもや~んとしたものは晴れるかなぁ。
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金田榮路のイラストに一目惚れして買った本。 恐らく金田榮路との出会いの一冊。 はじめに言葉があった——じゃないけど、 言葉がとても重要な位置にある世界。 それを語ることは、世界を語ることに等しい……。 正しい言葉によって語られた世界と、 人々が生きていく上で作られた世界との違...
金田榮路のイラストに一目惚れして買った本。 恐らく金田榮路との出会いの一冊。 はじめに言葉があった——じゃないけど、 言葉がとても重要な位置にある世界。 それを語ることは、世界を語ることに等しい……。 正しい言葉によって語られた世界と、 人々が生きていく上で作られた世界との違いが、歪みが、魔物を産み落としていた。 その綻びが広がり、世界が滅びを迎える前に 再び世界を語り直すことができるのは、真なる王の言葉だけ——。 自分は、「言葉」が扱われた話がけっこう好きなんだと思う。 言葉とか文字とか 語られた言葉が「真実」な話が・・・。 主人公ウルバンは、純真な心をもった、元は羊飼いの今は兵士。 世界中にはびこる魔物と戦うために兵となる。 彼は配属された領王の城で、領王に請われて「ラ」の発音を教えることになる。 領王は言う。自分は古い言葉で魔物と戦おうと思っているのだ、と——。 この世界で言葉はとても強い力を持っていて 例えば兵士の使う剣に言葉を書き込めば、彼の力は増幅され、また守護を与えたりもする。 古の言葉を正しい発音で口にすれば、それは竜の意識にも働きかける。 領王は古の言葉でもって、同じく太古から最強である竜を用い、魔物を一掃しようと考えているのだ。 とにかく素晴らしいファンタジーだと思う。 ずっと昔から歴史が連綿と紡がれてきている、そんな背景を感じられるしっかりとしたファンタジーだ
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辺境出身の剣士ウルバン、幼馴染で天才?秀才?特異技能をもつジェン、お姫様…なんだけど特異な育てられ方をしたエスタシア、インテリだけど現実的でああ言えばこう言う的な会話が冴える領主ソグヤム。キャラクターがどれも際立っている。もっとも、お姫様は半ば眠らされたような状態だけれど。ウルバ...
辺境出身の剣士ウルバン、幼馴染で天才?秀才?特異技能をもつジェン、お姫様…なんだけど特異な育てられ方をしたエスタシア、インテリだけど現実的でああ言えばこう言う的な会話が冴える領主ソグヤム。キャラクターがどれも際立っている。もっとも、お姫様は半ば眠らされたような状態だけれど。ウルバンの素朴な優しさが良い。
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言葉が力を持った世界。その力が弱まり世界がほころび始め魔物が跋扈し始める。世界を救いたい龍使いと、それぞれの思惑の王・領王。 世界を造った「銀の声持つ人」は、干渉することによってまた世界のバランスを崩す。 そして世界を救う者は孤独である。 音の紡ぐ美しさはまさに世界を構築するに...
言葉が力を持った世界。その力が弱まり世界がほころび始め魔物が跋扈し始める。世界を救いたい龍使いと、それぞれの思惑の王・領王。 世界を造った「銀の声持つ人」は、干渉することによってまた世界のバランスを崩す。 そして世界を救う者は孤独である。 音の紡ぐ美しさはまさに世界を構築するにふさわしい。 竜、騎士とくれば、もう!ツボツボです。
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物凄くすばらしい作家なのに、何故か作品が少なく、そして絶版になりやすい妹尾ゆふ子。 とりあえず物凄く風景描写がうまい。 今作は呪いを受けた姫とまっすぐな若き騎士の心の交流がどきどきもの。 世界の終焉と再生がテーマのこの物語は、現時点の彼女の最高傑作。
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