神楽坂ホン書き旅館 の商品レビュー
20180309読了 2002年発行。昭和20年代から30年代にかけて、作家さん達や日本映画界の黄金期を支えた「ホン書き」の人たちが執筆に集中するとき、連泊で泊まり込んだ「和可菜」の歴史をたどる本。著者は和可菜の女主人の身内で、旅館が看板を掲げているうちにこの一代記をまとめたいと...
20180309読了 2002年発行。昭和20年代から30年代にかけて、作家さん達や日本映画界の黄金期を支えた「ホン書き」の人たちが執筆に集中するとき、連泊で泊まり込んだ「和可菜」の歴史をたどる本。著者は和可菜の女主人の身内で、旅館が看板を掲げているうちにこの一代記をまとめたいとの思いが上梓につながったそう。旅館を始めた経緯や、出世した常連客たちの様子、執筆を支えた旅館スタッフのこと。締切間近でも書けず編集者に両脇を固められて部屋にこもったのに隙をついて遁走する人とか・・・日本映画史に詳しい人ならなお楽しめる本だろう。和可菜はもう閉館しているようだけれど、花柳界の香りが残る神楽坂を歩いてみたくなる。
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