新訳 君主論 の商品レビュー
権力について書かれた…
権力について書かれた一流の論考であり、当時のイタリアの現状に光をもたらそうとした、祈りの書。
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基本、やわな人間なので、現実主義的なマキャベリの言葉は勉強になるし、心得ねばならぬと思う。いい人であることが、良いことを運ぶとは限らない、むしろ逆であるということ。また、君主ではないものの、上司や上方の方々の苦労というか、内心のようなものにおもいを馳せられた気もした。「思慮の深さ...
基本、やわな人間なので、現実主義的なマキャベリの言葉は勉強になるし、心得ねばならぬと思う。いい人であることが、良いことを運ぶとは限らない、むしろ逆であるということ。また、君主ではないものの、上司や上方の方々の苦労というか、内心のようなものにおもいを馳せられた気もした。「思慮の深さとは、いろいろの難題の性質を察知すること、しかもいちばん害の少ないものを、上策として選ぶことをさす」(p133)
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読んでいてわかりやすく、理解しやすかった。 500年前の著作とは思えない程、現代にも通用すると感じた。 これを読んで実行した為政者がどれほどいただろうとおもいを馳せた。中国共産党の指導者や北朝鮮の指導者も読んだかも。 政治を冷静に捉えるよいきっかけになったと思う。
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新訳 君主論 著:ニッコロ・マキアヴェリ 訳:池田 廉 出版社:中央公論新社 中公文庫 マ 2 3 良書。人間がもつ、ある面をえぐり出した書である。 マキアヴェリの君主論ほど、時代を超えて、各国の為政者やその周辺に生きる知識人に衝撃を与えた書物はあるまい。「マキアヴェリズム」...
新訳 君主論 著:ニッコロ・マキアヴェリ 訳:池田 廉 出版社:中央公論新社 中公文庫 マ 2 3 良書。人間がもつ、ある面をえぐり出した書である。 マキアヴェリの君主論ほど、時代を超えて、各国の為政者やその周辺に生きる知識人に衝撃を与えた書物はあるまい。「マキアヴェリズム」、目的のためには手段を選ばない権謀術数の書と曲解されてである こうした紆余曲折のあとで、十九世紀になって、初めて彼の思想はまともに論じられ市民権を得始めた ヘーゲルは、「マキアヴェリは彼に先立つ数百年前から同時代までの歴史を念頭において考えるべきで、そうしてこそはじめて、君主論の正しい理解が得らえる」。ドイツの哲学者にとって、マキアヴェリは、次元を異にする高尚な思想家になった。 気になったことは、以下です ある国を奪いとるとき、征服者は当然やるべき加害行為を決然としてやることで、しかもそのすべてを一気呵成におこない、日々それを蒸し返さないことだ。蒸し返さないことで人心を安らかにし、恩義をほどこして民心を掴まなくてはならない。要するに加害行為は一気にやってしまわなくてはいけない。 これに引きかえ、恩恵は、よりよく、人に味わってもらうように、小出しにやらなくてはいけない。 大事業はすべて、けちと見られる人物の手によってしか、なしとげられていない。 君主たる者は、自分の領民を結束させ、忠誠を誓わすためには、冷酷だなどの悪評をなんら気にかけるべきではない。なぜなら、あまりに憐れみぶかくて、混乱をまねき、やがては殺戮や略奪をほしいままにする君主にくらべれば、冷酷な君主のほうは、ごくための見せしめの残酷さを示すだけで、ずっと憐み深い人間になるからだ。 愛されるより恐れられるほうが、はるかに安全である。 人間は恐れられている人よりも愛情をかけてくれる人を、容赦なく傷つけるものである 恐れられている人については、処刑の恐怖がつきまうことから、あなたは見離されることはない 信義などほどんど気にかけず、奸策をめぐらして、人々の頭を紺頼させた君主のほうが、むしろ大きな事業をやりとげている。 君主は、狐とライオンに学ぶようにしなければならない 罠を見抜くという意味では、狐でなくてはならないし、狼どものどきもを抜くという面では、ライオンでなければならない。 りっぱな気質をそなえていて、後生大事に守って言うというのは有害だ。 そなえているように思わせること、それが有益なのだ 国を維持するためには、信義に反したり、慈悲にそむいた、人間味を失ったり、宗教にそむく行為をも、たびたびやらなけばならないことを、あなたには知っておいてほしい 人間というものを、冷徹な目で見、そして判断する、これが、「君主論」である 目次 献辞 1 君主国にはどんな種類があり、その国々はどのような手段で征服された 2 世襲の君主国 3 混成型の君主国 4 アレクサンドロス大王が征服したダレイオス王国は、大王の死後も、後継者への謀反が起きなかった。その理由はどこにあるのか 5 都市、あるいは国を治めるにあたって、征服以前に、民衆が自治のもとで暮らしてきたばあい、どうすればよいか 6 自分の武力や力量によって、手に入れた新君主国について 7 他人の武力や運によって、手に入れた新君主国について 8 悪らつな行為によって、君主の地位をつかんだ人々 9 市民型の君主国 10 さまざまの君主国の戦力を、どのように推しはかるか 11 教会君主国 12 武力の種類なかでも傭兵軍 13 外国支援軍、混成軍、自国軍 14 軍備についての、君主の責務 15 人間、ことに世の君主の毀誉褒貶はなにによるのか 16 鷹揚さと吝嗇 17 冷酷さと憐れみぶかさ。恐れられるのと愛されるのと、さてどちらがよいか 18 君主たるもの、どう信義を守るべきか 19 君主は軽蔑され憎まれるのを、どう避けるか 20 君主たちが日々築く城塞や、その類いのものは有益か、有害か 21 君主が衆望を集めるには、どのような振るまうべきか 22 君主が側近にえらぶ秘書官 23 へつらうものをどのように避けるか 24 イタリアの君主たちが、領土を失ったのはなぜか 25 運命は人間の行動にどれほどの力を持つか、運命に対してどう抵抗したらよいか 26 イタリアを手中におさめ、外敵からの解放を激励して 訳注 解説 重要語句・人名索引 ISBN:9784122040120 出版社:中央公論新社 判型:文庫 ページ数:248ページ 定価:781円(本体) 1995年03月18日 初版発行 2002年04月25日 改版発行 2016年04月25日 改版17刷発行
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物事の定めとして、一つの苦難を避ければ、あとはもうなんの苦難に会わずにすむなどと、とてもそうはいかない。思慮の深さとは、いろいろの難題の性質を察知すること、しかもいちばん害の少ないものを、上策として選ぶことをさす。
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マキアヴェリの生きた時代、 「君主論」が活かされていればと思うことが多々ある。 同時代のチェーザレ・ボルジアに感化されたと感じる点が多々ある。 マキアヴェリとチェーザレ・ボルジア。 お互いに、これ以上の理解者はいなかったのではないか。 善悪を超越して、国を治めるには綺麗事だけでは...
マキアヴェリの生きた時代、 「君主論」が活かされていればと思うことが多々ある。 同時代のチェーザレ・ボルジアに感化されたと感じる点が多々ある。 マキアヴェリとチェーザレ・ボルジア。 お互いに、これ以上の理解者はいなかったのではないか。 善悪を超越して、国を治めるには綺麗事だけでは済まない事を 改めて強調してくれる。 それを踏まえて、当時の歴史を読み進めていくとよい。 もちろん同時代の日本にも当てはまるし、 現代社会でも通じる作品だと思う。 個人的には、「孫子」と合わせて読みたい。
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「決断力のない君主は、多くのばあい中立の道を選ぶ」 「運命は女神だから、打ちのめし、突き飛ばす必要がある」 各国のリーダーの力量が問われ、職場の大ボスが交代しようとしてる今、マキアヴェリ語録を堪能した。理路整然とした歯切れのよい文体は、15世紀に生きたマキアヴェリと対話してるよ...
「決断力のない君主は、多くのばあい中立の道を選ぶ」 「運命は女神だから、打ちのめし、突き飛ばす必要がある」 各国のリーダーの力量が問われ、職場の大ボスが交代しようとしてる今、マキアヴェリ語録を堪能した。理路整然とした歯切れのよい文体は、15世紀に生きたマキアヴェリと対話してるような感覚になる(訳文に感謝)。 「国を維持するためには、(中略)、あなたには知っておいてほしい(p105)」は、A総理に是非知っていただきたい。
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マキャベリの生きた時代は群雄割拠の時代と思われる。 ぼやぼやしていると、あっという間に滅ぼされてしまう。 第一に攻撃の姿勢を挙げるのはしょうがないと言えるが、領民の生活を守るという考え方で統一しているのは、国の基礎を人に求める彼なりの治め方なのだろう。
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経済学や思想はその時代背景を元に考慮しなければならない 。セットで使わないと意味がない。これを前提にレビューを書きます。 時代背景としては、マキャベリの時代は戦乱や汚職、詐称、王様国家の時代です。 ①武力を持たない他国の軍事力を頼りにしている国は必ず滅ぶということです 。 ...
経済学や思想はその時代背景を元に考慮しなければならない 。セットで使わないと意味がない。これを前提にレビューを書きます。 時代背景としては、マキャベリの時代は戦乱や汚職、詐称、王様国家の時代です。 ①武力を持たない他国の軍事力を頼りにしている国は必ず滅ぶということです 。 なんのかんの武力がないとなめられます。 現在の核保有国の発言力を見れば分かるでしょう。 武力のあるものが進んで武力のない者に従うことはありえないのです。自然界を見れば分かるでしょう。 自然の法則に逆らうことはできません。 宇宙物理学の法則に従って宇宙は動いています。 いくら人間が理想的な国際法や道徳や経済理論を作っても宇宙物理学の法則からは逃れられません。 ②他国同士が戦争している時に中立の立場にいることも国が滅びます。決断力のない国はどこの国からも信用されません。戦勝国に味方していたならば、戦勝国からはあなたの国のおかげで勝利できたと思われます。敗戦国に味方した場合も、負けたけれど助けてくれてありがとうと感謝され、次回は助けてもらえます。中立の立場だとどちらからも結局助けてもらえません。 現在に当てはめてこれらのことを考えてみると、 戦乱の時代じゃないけど、武力による発言力は健在です。力=武力の方程式が変わっていけば世の中変わっていくと思います。 国際ルールや国内の法律 、ネットなどで個人間で売買する時のルールを破る人が世界中からほぼいなくなれば、非武装の平和主義が成り立つかもしれない。 でも日常生活から実際に感じられるように、まだその段階ではないだろう。 日本はその観点から言えば世界で一番発展しているかもしれない。しかし他国はまだ未熟である。 よって方向性としては世界中の非武装の方向に向かっていいかもしれないが徐々に向かうべきです。いきなり理想である非武装を実行してもやられるだけだと思う。
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共感できない部分も多いが、生き抜くための、きれいごとではない生々しい示唆が得られる ・ほかの誰かをえらくする原因をつくる人は自滅する ・加害行為は一気にやってしまわなければいけない。恩恵は、小出しにやらなければいけない ・君主は、愛されなくてもいいが、人から怨みを受けることがなく...
共感できない部分も多いが、生き抜くための、きれいごとではない生々しい示唆が得られる ・ほかの誰かをえらくする原因をつくる人は自滅する ・加害行為は一気にやってしまわなければいけない。恩恵は、小出しにやらなければいけない ・君主は、愛されなくてもいいが、人から怨みを受けることがなく、しかも怖れられる存在でなければならない ・君主は、慈悲深いとか、信義に厚いとか、表裏がないとかという良い気質を、なにからなにまで現実に備えている必要はないが、備えているように見せかけることがが大切である ・気が変わりやすく、軽薄で、女性的で、臆病で、決断力がないというように見られることは、厳に慎むべき ・恩恵を与える役はすすんで引き受け、憎まれ役は他人に請け負わせればいい ・秘書官は自分のことなど考えず、常に君主の身を思う。君主は、秘書官に忠誠心を持たせるために、身に余る栄誉を与える ・人は、慎重よりも果断にすすむほうがよい。なぜならば、運命は女神であり、女はそういう人のいいなりになる
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