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新訳 君主論 の商品レビュー

3.9

67件のお客様レビュー

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権力について書かれた…

権力について書かれた一流の論考であり、当時のイタリアの現状に光をもたらそうとした、祈りの書。

文庫OFF

2021/09/25

物事の定めとして、一つの苦難を避ければ、あとはもうなんの苦難に会わずにすむなどと、とてもそうはいかない。思慮の深さとは、いろいろの難題の性質を察知すること、しかもいちばん害の少ないものを、上策として選ぶことをさす。

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2021/02/10

マキアヴェリの生きた時代、 「君主論」が活かされていればと思うことが多々ある。 同時代のチェーザレ・ボルジアに感化されたと感じる点が多々ある。 マキアヴェリとチェーザレ・ボルジア。 お互いに、これ以上の理解者はいなかったのではないか。 善悪を超越して、国を治めるには綺麗事だけでは...

マキアヴェリの生きた時代、 「君主論」が活かされていればと思うことが多々ある。 同時代のチェーザレ・ボルジアに感化されたと感じる点が多々ある。 マキアヴェリとチェーザレ・ボルジア。 お互いに、これ以上の理解者はいなかったのではないか。 善悪を超越して、国を治めるには綺麗事だけでは済まない事を 改めて強調してくれる。 それを踏まえて、当時の歴史を読み進めていくとよい。 もちろん同時代の日本にも当てはまるし、 現代社会でも通じる作品だと思う。 個人的には、「孫子」と合わせて読みたい。

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2020/03/14

「決断力のない君主は、多くのばあい中立の道を選ぶ」 「運命は女神だから、打ちのめし、突き飛ばす必要がある」 各国のリーダーの力量が問われ、職場の大ボスが交代しようとしてる今、マキアヴェリ語録を堪能した。理路整然とした歯切れのよい文体は、15世紀に生きたマキアヴェリと対話してるよ...

「決断力のない君主は、多くのばあい中立の道を選ぶ」 「運命は女神だから、打ちのめし、突き飛ばす必要がある」 各国のリーダーの力量が問われ、職場の大ボスが交代しようとしてる今、マキアヴェリ語録を堪能した。理路整然とした歯切れのよい文体は、15世紀に生きたマキアヴェリと対話してるような感覚になる(訳文に感謝)。 「国を維持するためには、(中略)、あなたには知っておいてほしい(p105)」は、A総理に是非知っていただきたい。

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2020/03/04

マキャベリの生きた時代は群雄割拠の時代と思われる。 ぼやぼやしていると、あっという間に滅ぼされてしまう。 第一に攻撃の姿勢を挙げるのはしょうがないと言えるが、領民の生活を守るという考え方で統一しているのは、国の基礎を人に求める彼なりの治め方なのだろう。

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2019/02/09

経済学や思想はその時代背景を元に考慮しなければならない 。セットで使わないと意味がない。これを前提にレビューを書きます。 時代背景としては、マキャベリの時代は戦乱や汚職、詐称、王様国家の時代です。 ①武力を持たない他国の軍事力を頼りにしている国は必ず滅ぶということです 。 ...

経済学や思想はその時代背景を元に考慮しなければならない 。セットで使わないと意味がない。これを前提にレビューを書きます。 時代背景としては、マキャベリの時代は戦乱や汚職、詐称、王様国家の時代です。 ①武力を持たない他国の軍事力を頼りにしている国は必ず滅ぶということです 。 なんのかんの武力がないとなめられます。 現在の核保有国の発言力を見れば分かるでしょう。 武力のあるものが進んで武力のない者に従うことはありえないのです。自然界を見れば分かるでしょう。 自然の法則に逆らうことはできません。 宇宙物理学の法則に従って宇宙は動いています。 いくら人間が理想的な国際法や道徳や経済理論を作っても宇宙物理学の法則からは逃れられません。 ②他国同士が戦争している時に中立の立場にいることも国が滅びます。決断力のない国はどこの国からも信用されません。戦勝国に味方していたならば、戦勝国からはあなたの国のおかげで勝利できたと思われます。敗戦国に味方した場合も、負けたけれど助けてくれてありがとうと感謝され、次回は助けてもらえます。中立の立場だとどちらからも結局助けてもらえません。 現在に当てはめてこれらのことを考えてみると、 戦乱の時代じゃないけど、武力による発言力は健在です。力=武力の方程式が変わっていけば世の中変わっていくと思います。 国際ルールや国内の法律 、ネットなどで個人間で売買する時のルールを破る人が世界中からほぼいなくなれば、非武装の平和主義が成り立つかもしれない。 でも日常生活から実際に感じられるように、まだその段階ではないだろう。 日本はその観点から言えば世界で一番発展しているかもしれない。しかし他国はまだ未熟である。 よって方向性としては世界中の非武装の方向に向かっていいかもしれないが徐々に向かうべきです。いきなり理想である非武装を実行してもやられるだけだと思う。

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2018/11/04

共感できない部分も多いが、生き抜くための、きれいごとではない生々しい示唆が得られる ・ほかの誰かをえらくする原因をつくる人は自滅する ・加害行為は一気にやってしまわなければいけない。恩恵は、小出しにやらなければいけない ・君主は、愛されなくてもいいが、人から怨みを受けることがなく...

共感できない部分も多いが、生き抜くための、きれいごとではない生々しい示唆が得られる ・ほかの誰かをえらくする原因をつくる人は自滅する ・加害行為は一気にやってしまわなければいけない。恩恵は、小出しにやらなければいけない ・君主は、愛されなくてもいいが、人から怨みを受けることがなく、しかも怖れられる存在でなければならない ・君主は、慈悲深いとか、信義に厚いとか、表裏がないとかという良い気質を、なにからなにまで現実に備えている必要はないが、備えているように見せかけることがが大切である ・気が変わりやすく、軽薄で、女性的で、臆病で、決断力がないというように見られることは、厳に慎むべき ・恩恵を与える役はすすんで引き受け、憎まれ役は他人に請け負わせればいい ・秘書官は自分のことなど考えず、常に君主の身を思う。君主は、秘書官に忠誠心を持たせるために、身に余る栄誉を与える ・人は、慎重よりも果断にすすむほうがよい。なぜならば、運命は女神であり、女はそういう人のいいなりになる

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2018/10/07

500年前の中世ヨーロッパで書かれたとは思えない、現代に通じるような思想がまとめられている。 結局のところ、人の上に立つには自身が優秀であるか、自身の回りを優秀な人材で固めないとだめなところは今も昔も変わらないけど、周囲の人間の掌握方法は読んでいてスカッと(ゾッと?)する。 掌握...

500年前の中世ヨーロッパで書かれたとは思えない、現代に通じるような思想がまとめられている。 結局のところ、人の上に立つには自身が優秀であるか、自身の回りを優秀な人材で固めないとだめなところは今も昔も変わらないけど、周囲の人間の掌握方法は読んでいてスカッと(ゾッと?)する。 掌握方法そのものは残虐過ぎて現代では使えないけど、基本的な思想そのものは参考になる。 時々読み返したい。

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2017/12/18

立憲君主制ならいざしらず民主的なプロセスを経ないで武力を統率するものが国を率いる場合の合理的な当然の帰結が書かれてある。現代において、いかに文民統制が重要か再認識させられる。シビアな状況から考えれば合理的に思えることが暗い気持ちを呼び起こす。このような体制の国家にどう対処するのか...

立憲君主制ならいざしらず民主的なプロセスを経ないで武力を統率するものが国を率いる場合の合理的な当然の帰結が書かれてある。現代において、いかに文民統制が重要か再認識させられる。シビアな状況から考えれば合理的に思えることが暗い気持ちを呼び起こす。このような体制の国家にどう対処するのか平和を希求すると同時によく考えないといけないと思った。

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2017/11/16

何で手にとったのか忘れたけど、君主論。そこまで長くないけど、文章が若干読みにくい。 リーダーは一度読むと良いかもしれない。 ただ、僕も理解できてないから来年くらいにまた読もうかな。

Posted byブクログ