ヌルイコイ の商品レビュー
何もかも受け容れてるつもりでいた。 それが私なんだって。 でも、違っていたみたい。 知らないうちに心が動いてしまってたから。
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隣町の銭湯に通う日々のなか、その町で鳩に出会った。 御曹司だけど孤独な鳩 銭湯で出会ったざらっとしたおばあさんとふわっとしたおばあさん。 いつも帰りが遅い夫と、いつもなつ恵を都合のいいように扱う浜見。 病院で自分の命が残りわずかと告げられたなつ恵。 銭湯でぬるいお湯につかる度に鳩を思い出し 冷めた夫婦関係とつまらない恋愛に、もうじき死ぬのならと鳩と共にした時間。 これって、恋愛話だったんだ。 なつ恵の病気が謎。でも銭湯って、いいよねえ)^o^(
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病気のくだりは「あらまあ、でもよかったんじゃないの」な感想。銭湯に行きたいし焼き鳥も食べたくなってしまった。
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なんだかこの人の作品いつも同じような人間関係な気がしないでもない。 切羽へ、のときにも思ったけど、「好き」とか直接的な言葉を使わないのに、好き、ということが伝わる、その書き方がとても好きです。 途中で、ああ人生の整頓なんだなあ、と思ったぶん、ラストのほうはええー!と思ったんですが...
なんだかこの人の作品いつも同じような人間関係な気がしないでもない。 切羽へ、のときにも思ったけど、「好き」とか直接的な言葉を使わないのに、好き、ということが伝わる、その書き方がとても好きです。 途中で、ああ人生の整頓なんだなあ、と思ったぶん、ラストのほうはええー!と思ったんですが、まあさわやかでよかった…?のかなあ…?どっちかわかんない感じで終わるとかだったらもっとよかったかも。
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H22.9.8 この主人公は、幸せだなぁ~と感じる時があるのかなぁ? 「ふんわりしたおばあさん」「ざらざらしたおばあさん」というのは、何となく分かるような気がする。
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表紙が綺麗な水色で心惹かれ読み始めました。 続きが気になる!というほど急な展開もさほどなく、かといって薄い本でもないのにすぐ読み終えてしまいました。 感想はなんていうか、ヌルイコイ、とタイトルに納得するような話でした。 私の心にぐっとはきてくれませんでした…。
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相変わらず不倫を扱う恋愛小説ですが、今までで一番、普通に面白かった。 途中までちょっとシュールな感じだったのに、なんだかラストは笑った。 すべて世はこともなし、みたいな。いやいや、そんなわけはないんですけどね。
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最近通い始めた銭湯「松の湯」の前のベンチに、よく鳩を見かける。鳩というのは、わたしが密かにそう呼んでいる青年である。普段はほとんど顔を合わせることのない夫と、求めるときだけ連絡をよこす不倫相手浜見との生活の中で、死を覚悟しなければならない病気であることを医者から告げられたわたしは...
最近通い始めた銭湯「松の湯」の前のベンチに、よく鳩を見かける。鳩というのは、わたしが密かにそう呼んでいる青年である。普段はほとんど顔を合わせることのない夫と、求めるときだけ連絡をよこす不倫相手浜見との生活の中で、死を覚悟しなければならない病気であることを医者から告げられたわたしは、鳩に恋をしていた。 語り口があまりにも淡々としていて、どんな現実も、主人公はすべてをすうっと吸い込むように受け入れてゆく。感情的にならず静かに。それでいて、鳩に対する感情には熱を感じる。このあたりの心理描写は巧みだ。 「松の湯」の周辺には、いつも独特の空気が漂っている。それは鳩の存在があるからで、鳩がいなければたちまち色褪せてしまうだろう。この世界に、なぜだかとても惹かれた。何が良いのかはっきりとは言えないけれど、鳩と、常連客のおばあさんたちがいる「松の湯」は、どことなくホッとする場所だった。 畳み掛けるような意外な結末には、驚いたが笑ってしまった。そしてほんのりと幸福感が残った。(2005.3.18)
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初めて読む作家さん。 淡々としているんだけど、 なんだか引き込まれる。。。 うーむ、不思議。 他の作品も読んでみたいです。
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この人の本を読むのは2・3回目だが、なんだか 常に不倫をしている人たちが描かれている。 そのせいかわからないけれどなんとなく不健全で 不幸な香りのする話が多い。 救われない話が多かったりもするのだが、これは 少し違った。 文体が好きなのか、惹かれる。
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