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日常を愛する の商品レビュー

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 変わらない毎日に安…

 変わらない毎日に安心を憶える人間なので 日常というものを私はとても愛しています。非日常・・・お祭りやイベントはたしかに盛り上がりドキドキしますが 毎日では心がもたないですヨ 

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2024/03/30

「親と子との心の交信のなかに、 歓迎しない第三者が朝から晩まで わりこんでくるのは異常なことだ」(P6) 第三者とはこの当時テレビのこと。 今で言うならスマホだろうか。 当時はしきりとテレビの功罪を論じていた ように思う。 いまのスマホに関しても注意が必要だと思う。 「映像とくっ...

「親と子との心の交信のなかに、 歓迎しない第三者が朝から晩まで わりこんでくるのは異常なことだ」(P6) 第三者とはこの当時テレビのこと。 今で言うならスマホだろうか。 当時はしきりとテレビの功罪を論じていた ように思う。 いまのスマホに関しても注意が必要だと思う。 「映像とくっつけてしかことばをおぼえないので、 抽象的な思考ができない」(P6) 「みんな弾圧されてしまったでしょう。 昔のバリケード時代とちがって武力に 差ができてしまった。 だから君の信じるようにはいかんでしょう」 (P71) 革命を信じてカンパを求める若者への言葉。 この「武力に差ができてしまった」というのは 最近切に思うところだ。 中国もロシアも。昨日の新聞には 「ミャンマー徴兵制を正当化」 「軍事パレード『国のため』強調」 とあった。 「先月以降、徴兵から逃れようと国外に 逃げる若者が急増している」という。 当然だ。 「市民のなかに人権の尊重を徹底させ、 福祉をもっと実のあるものにして、 平和な生活をゆたかにするのが、 主婦の『日常要求』だ」(P62) 戦争は女の顔をしていない。 プーチンも習近平もミャンマーの 最高司令官もみんな男。 掃除や洗濯や食事の用意といった 日常の瑣事をやっていないのだろう。 日常や現実から遊離した妄想で生きている から生活を壊すようなことをする。 さて武力に差が出来てしまって、 どうしたらよいのだろう。 松田道雄は 「反対であることをまわりの人に話す人間が、 まともに生きることで、その反対がまともな 考えであることを知らせるよりなかろう」 (P72)と言っている。

Posted byブクログ