食物崩壊 の商品レビュー

西丸震哉(著者)

2009/10/04

老境に達した人は香辛料が弁別できなくなり、甘さだけがわかるそうだ。どうりで高齢者が甘いものを好むはずだ。
　一方、食物の好みや嗜好が完全に定着し、地域別の言葉のアクセントや訛りがとれなくなるのは18歳だという。
　さらに、カルシウムが欠乏すると怒り狂い易くなり、すぐにキレる、というから子どもにはやはり牛乳をいっぱい飲ませないといけないな。
　こんな内容のことが書いてあるのだが、食べ物に関する“滅亡のシナリオ”ばかりで救いがほとんどないのがやはり寂しい。著者に言わせると、これまで散々警告してきたのに皆、俺の言うことをちゃんと聞いてこなかったから俺はもう知らんということらしいから、どうしたらいいのかは自分で考えよう。