犬養毅 の商品レビュー

時任英人(著者)

2018/06/08

残念ながら今一つ犬養という政治家の魅力が伝わってこない内容でした。
彼の政治家というよりも人としての胆力は、五一五事件で殺害される刹那の場面で発揮されたのが残念です。
基地外に刃物、バカ軍人に鉄砲。
こうして日本の良心的和平派は、イケイケドンドンの戦争拡大派の凶弾によってどんどん殺されていく。

こうした過去の歴史から学ぶべき点は多い。

そして、犬養の実像と比較して、今の野党政治家は単なる政治評論家であり、与党政治家も己の命を懸けてこの国を守りよくしようという覚悟が感じられない点で５０歩100歩、暗澹たる気持ちになる。