フラミンゴの微笑(上) の商品レビュー
カンブリア紀の生物を紹介した「ワンダフルライフ」で有名なグールドの科学エッセイ。 科学エッセイは、小説のようなストーリー性のあるものではないので、記載されているエッセイから気に入った文章を。 人類の平等は、歴史上の偶然の事実である。 平等であることは当然の真実ではない。また平等...
カンブリア紀の生物を紹介した「ワンダフルライフ」で有名なグールドの科学エッセイ。 科学エッセイは、小説のようなストーリー性のあるものではないので、記載されているエッセイから気に入った文章を。 人類の平等は、歴史上の偶然の事実である。 平等であることは当然の真実ではない。また平等は倫理上の原理ではないし(平等にあつかわれるべきことは別問題である)社会的行為の規範の一つでもない。人種の平等は、たまたまそうなったことにすぎない。人間の歴史には100通りもの異なったシナリオがありえたし、それらは全く別の結果(と非常に深刻な道徳的ジレンマ)をもたらしただろう。ただ、たまたまそうならなかっただけなのだ。
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