実戦 小説の作法 の商品レビュー
「よし!これで自分にも小説が書けるぞ!」という即効性はないが、後からじわじわとこみ上げてくるものがある。 作者本人は現代の文学界を嘆いているが、私もまたその一人かもしれない。内容に激しく同感したので。 中学のとき小説が書きたいと思っていた。それは有名になりたいという、たったそれだ...
「よし!これで自分にも小説が書けるぞ!」という即効性はないが、後からじわじわとこみ上げてくるものがある。 作者本人は現代の文学界を嘆いているが、私もまたその一人かもしれない。内容に激しく同感したので。 中学のとき小説が書きたいと思っていた。それは有名になりたいという、たったそれだけの動機でだったが…。 しかし最近になって、当時とは正反対の気持ちで小説が書きたいとまた思っている。売れなくてもいいから、自分の小説を\"作品\"として誰かに読んでもらいたい。こういう気持ちに真っ向から対峙させてくれたこの著書に感謝したい。
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「ここで記すのは古今東西今も昔も多くの作家が語ってきた文章作法」と前置きされている。そのとおり。この書に書かれている内容を「なんだ当たり前のことだ」で終わらせるか、ひとつひとつ素直に地道に実践するかで、読者がほんとうに小説作法を身につけられるかが決まると思う。薄い新書サイズに全て...
「ここで記すのは古今東西今も昔も多くの作家が語ってきた文章作法」と前置きされている。そのとおり。この書に書かれている内容を「なんだ当たり前のことだ」で終わらせるか、ひとつひとつ素直に地道に実践するかで、読者がほんとうに小説作法を身につけられるかが決まると思う。薄い新書サイズに全てが凝縮された、読み手次第の「実用書」。
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