1,800円以上の注文で送料無料

山田方谷に学ぶ財政改革 の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/04

司馬遼太郎の「峠」を読んだときに、主人公の河井継之助がどうしても会いたいと遊学で会いに行ったのがこの山田方谷、また、佐藤一斎の弟子にもあたる人ということで、非常に興味があり、かつ尊敬する人の一人です。 彼は、財政破綻していた備中松山藩を短期間で立て直した立役者です。彼がどのよ...

司馬遼太郎の「峠」を読んだときに、主人公の河井継之助がどうしても会いたいと遊学で会いに行ったのがこの山田方谷、また、佐藤一斎の弟子にもあたる人ということで、非常に興味があり、かつ尊敬する人の一人です。 彼は、財政破綻していた備中松山藩を短期間で立て直した立役者です。彼がどのようにして藩の財政を立て直したか、そしてどういう人間観の人であったかが簡略に書かれている本です。 まず、彼は粉飾決済を突き止め、そのことを情報公開しました。また、農政経済(米中心の経済)と貨幣経済の矛盾をただし、現代の経済観念に近い考え方を追求しました。そして、産業振興や負債整理、藩札刷新、上下節約、民生刷新改革、教育改革、軍制改革に着手しました。その結果、わずか10数年で負債を返済し、逆に蓄財までしてしまうことを成しとげました。 今、国や地方公共団体がすべきことのヒントがたくさんかかれています。歴史から学ぶことは多いですね。ますます山田方谷に興味を持つようになりました。

Posted byブクログ