帝都東京・隠された地下網の秘密 の商品レビュー
「帝都東京・隠された地下網の秘密」タイトルだけでこの本を手にした人は多いと思う。首都東京のミステリーを暴く。
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地図上の矛盾に気がついた事から謎解きが始まり、様々な調査を行った上で「戦前に東京の地下鉄網はかなりの部分が出来上がっていた」という結論に結びつく。著者はテレ朝の元ジャーナリスト。一つ一つの謎を丹念かつ理論的に解いていこうとする内容は、下手な推理小説より遥かに面白い。このテの本にあ...
地図上の矛盾に気がついた事から謎解きが始まり、様々な調査を行った上で「戦前に東京の地下鉄網はかなりの部分が出来上がっていた」という結論に結びつく。著者はテレ朝の元ジャーナリスト。一つ一つの謎を丹念かつ理論的に解いていこうとする内容は、下手な推理小説より遥かに面白い。このテの本にありがちな、明確な結論は出さずに無責任な疑問を投げかけるようなこともなく、読んでいて気持ちがよかった。残念なのは、どうしようもない事ではあるが、私のような地方(北海道)に住んでいる者には、現在の地下鉄網に関する説明をもうちょっと詳しくしてくれないと、イメージを掴み難い箇所がかなりあった。首都圏に住んで日常的に地下鉄を利用している人達には、「なるほど!」と思える部分がかなりあるのだろうと思う。
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「戦後の東京の地下を舞台に政府・都・営団地下鉄は秘密を隠蔽しており、今もってそれらは継続されている」と言う大胆かつ大風呂敷な本。 ジャーナリストの書籍としては陰謀や隠蔽に関して少々大げさに過ぎる感があり、また意図的に結論を書くことが避けられている文体は、この本の評価を2分する大き...
「戦後の東京の地下を舞台に政府・都・営団地下鉄は秘密を隠蔽しており、今もってそれらは継続されている」と言う大胆かつ大風呂敷な本。 ジャーナリストの書籍としては陰謀や隠蔽に関して少々大げさに過ぎる感があり、また意図的に結論を書くことが避けられている文体は、この本の評価を2分する大きな一因となっているようです。しかし、戦前・戦後の地下鉄開発について資料などから搦め手で推理を展開するさまは民俗学やミステリの様相を呈しており、伏せられた言葉を自らの推理と想像で埋めていく作業は非常に面白いです。 「一枚の地図を見て、じっくりと考え込む」ただそれだけのことがこんなにも楽しいのか、と新たに発見しました。 好き嫌いのはっきりする内容で、真実の程も闇の中なのですけれど「その闇に自ら光を当てる作業そのもの」を愉しんでしまう、というのも一興。
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鉄っちゃんじゃなくても楽しめる 東京メトロのひそやかな楽しみ 地理に詳しくないと難しいところがあるので、地図を脇にして読むとイイかも
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