絶海 の商品レビュー

アンソロジー(著者),恩田陸(著者),歌野晶午(著者),西澤保彦(著者),近藤史恵(著者)

4人の作家がそれぞれ…

[文庫ＯＦＦ]

4人の作家がそれぞれ絶海をテーマに書いた競作。内３作は無人島と化した島をテーマに書いた作品。３作目はイマイチずれていましたが、他はいずれも面白くまた少し恐怖も感じる。

2021/12/01

無人島ーー絶海の孤島を舞台にした、歌野晶午、恩田陸、近藤史恵、西澤保彦による推理アンソロジー。全てミステリではありますが、サバイバル、サスペンス、コメディっぽい作品など多岐にわたっています。しかし、かなり読んでしんどくなる内容もあって、読み終わりは疲れた、の一言。

2020/06/06

2004年作品「puzzle」

軍艦島での殺人事件？というか自殺。

もし、殺人事件であれば、軍艦島にきた船はGPSでわかりそうだし、乗船名簿でもわかる気がする？
ゴムボートだと海図と羅針盤で行き来できるものなのか？
そもそも、何日も滞在できるのか？

→自殺と考えるのが妥当かな。

雷で死んだ人がいたが、気象記録でわかるはずだし、都合よく打たれるな？と感じた。
屋上から転落死した人が屋上に流されるということになっていたが、軍艦島って、台風が来ても、屋上近くまで波がくるものなのだろうか？
餓死に併せて３人死ぬのは中々、できない芸当の気がする。
そういえば、海に身を投げて死んだ人はエピソードがほとんどなかったきが・・・。

黒田志土は（主人公）関根春に何を求めていたのだろう？　不思議な物語と受け取った。
私の理解力が足りないのかな・・・。

2016/06/22

孤島をテーマにした4つの短編
恩田氏目当てで読んだが、(他作品のキャラクターが登場するので）
どれも面白かった。

共通のテーマなのに
敢えての孤島、逆に予期せず孤島になってしまった
と様々なパターンがあるのだなぁ、と。

恩田陸『Puzzle』
どちらかというと孤島そのものがメインでない印象を受ける。登場人物たちの会話を楽しむというか。。
タイトルも登場人物の語った印象深いセリフから来ていると思うので。
「俺たちは妄想が命さ。手元に残された数少ないピースを並べて、かつて描かれたはずの大きな絵を再現するのが仕事なんだから。」

歌野晶午『生存者、一名』
異性が絡むとこんな展開なんかなぁ、と思っていたらラストの2、3ページで一気にどんでん返し。
情報社会において、外の出来事を知れない辛さ。

西澤保彦『なつこ、孤島に囚われ。』
ちょっと他作品に比べて異色作？主人公の性格のせいなのかコメディのようで楽しんで読めた。
続編『両性具有迷宮』があるらしい。。

近藤史恵『この島でいちばん高いところ』
タイトルについて考える。。。　事件のきっかけになった場所だからか？？
夏休みを満喫しようとする高校生の女の子達。
二度読み辛い。。

2015/06/02

恩田陸、無理やり設定のオチから書いた感、イマイチでした…
推理に無理があるよね…
歌野晶午は既読、一番ティピィカルというか…
西澤保彦、これも無理やりな下ネタオチだな〜‼︎
近藤史恵、何も全員殺す必要あるか⁈
ちょっと急だよね…

などなど、やっぱり手アカのついたテーマは難しいようでした‼︎

2014/01/20

孤島を舞台に描かれた4人の作家による短編集。
恩田　陸　「Ｐｕｚｚｌｅ」　廃墟の島で発見された三人の男性の死体。

歌野晶午　「生存者、一名」　新興宗教の信者5名が、海外逃亡の準備が整うまでと言われて無人島に送られた。が、教団から見捨てられたと知る。

西沢保彦　「なつこ、孤島に囚われ。」　目が覚めると、そこはパラダイスだった。おしゃれな別荘に豊かな自然。そして美味しい食事。他には誰もいない。ただ、海を挟んで向かいにある島に、ひとりの男がこちらを見ている。

近藤史恵　「この島でいちばん高いところ」　夏休み、海に遊びに行った5人の女子高生。民宿の主に、船で渡った島に泳げる場所があると聞き出かけるが、帰りの船の時刻を逃してしまう。

「生存者、一名」は既読だった。
「この島でいちばん高いところ」が一番良かった。

2010/06/22

(収録作品)生存者､一名(歌野晶午)/Puzzle(パズル)(恩田陸)/この島でいちばん高いところ(近藤史恵)/なつこ､孤島に囚われ(西澤保彦)

2010/02/18

無人島の設定で四人の作家の短編集。歌野晶午のは既読だったけど、一番好き。恩田陸のは不思議な雰囲気で謎解きよりその内容設定が面白かった。それにしても無人島で男女がいるとセックスがからむのは仕方ないんでしょうかね…

2009/10/07

作家内３人がよく読む人だったので手にとって見ましたが
恩田さんのは読んだことがあるものでした。
そういえば、あの本はえらく薄かったな…と
どうでもいい事を思い出したりｗ

４人分読んで、どうしても首を傾げてしまうのはふたつ目の
『生存者、一名』です。
最後の最後まではとんとんと普通に読めたのですが
最後の最後で、え？　と。
どっちなのかさっぱりです。
それが狙いなのだとは思いますが…。
それよりちょっと前には、突っ込みたい箇所も。
そんな甘い考え、捨ててしまえ、と
多分読んだ人は突っ込みたくて仕方ないかと。

どれもこれも『孤島』を舞台に、よくこれだけ…という内容ではありますが
私のイメージするものとしては、恩田さんの『孤島』が近いです。
殺人事件ものの見すぎでしょうか？ｗ

2009/10/04

無人島でのミステリーアンソロジー。「生存者、一名」二転三転してドキドキした。「この島でいちばん高いところ」女子高生５人の描き方がいい。（読了'07/07）