朱漆の壁に血がしたたる の商品レビュー

都筑道夫(著者)

物部太郎シリーズ三部…

[文庫ＯＦＦ]

物部太郎シリーズ三部作の第3弾。好きなキャラクターだけに、もっと読みたかったのですが・・・。

物部太郎シリーズの最…

[文庫ＯＦＦ]

物部太郎シリーズの最終作。ロジックの冴えはそのままに、今回は横溝正史風のおどろおどろしい雰囲気が濃厚です。

物部太郎シリーズの第…

[文庫ＯＦＦ]

物部太郎シリーズの第三弾。説明口調の章題も変わっている。

2009/10/04

ムネオさんを「古いタイプの政治家」って言いますけど、この推理小説も古いタイプかもしれません。でも、それを感じさせないのは都筑道夫さんの才能かもしれない。なかなか軽妙でありながら知的な内容であったりします。
都筑さんの作品はかなり昔に読んだ経験があるだけで、この作品も15年ぶりくらいに読んだのかもしれないです。かつて変な外人探偵のシリーズもの「キリンオン・スレイ」を好んで読みましたが、さすがに最近は作品を読んだ事がなかったです。これは熊本空港の本屋で見つけた１冊です。
ちなみに、朱漆の壁って言うと誰か他の作家も書かれていたかもしれないけど、石川県の能登の方に真っ赤に中が塗られた土蔵があるとか聞きました。今回もそれに近い内容です。横溝正史の世界に近いと言えなくもない。推理部分よりも前半のキャラクター描写の方が面白いです。
2002.3.11