手話ということば の商品レビュー
副題に「もう一つの日本の言語」とあるように、手話は外国語ではなく遠いところの言語でもなく、日本語と同じように「日本で日本人によって使われている言語」である。日本は日本語だけでなく日本手話も使われている国である、という指摘にハッとさせられた。 また、「聴覚障害が持つ障害の本質は、聞...
副題に「もう一つの日本の言語」とあるように、手話は外国語ではなく遠いところの言語でもなく、日本語と同じように「日本で日本人によって使われている言語」である。日本は日本語だけでなく日本手話も使われている国である、という指摘にハッとさせられた。 また、「聴覚障害が持つ障害の本質は、聞こえない話せないことによるコミュニケーション・情報障害と対人障害である」と何度も書かれている。聞こえないことそのものではなく、そこから派生する二次的・三次的な障害である。わたしも聴覚障害者の障害を作っている一人なのだと思った。
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大変わかりやすく書かれている。 歴史・ろう教育・ろう運動・手話通訳など、 手話を勉強する人は一度は読んでおいたほうがいい本だと思う。 現在は手話を言語として認識するようになってきている。 手話学の入口の本だと思う。
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言語というのは間違いないんだけど どうしても聾者間または聾者と健聴者との会話で使用されるイメージが強いので 英語など外国語を勉強するのと同じように手話を覚え日本語とバイリンガルで使えるようになり 健聴者間でもシチュエーションにより手話で会話をするとか いいんじゃないかしら
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NHK「みんなの手話」でお馴染み、いつもニコニコ米川先生の著作です。全体的に、読みやすく構成されている上に、内容もとても濃いと思います。あえて別題をつけるとすると、「手話学概論」という感じになるでしょうか。そんな感じで読んでみるといいと思います。
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