中の精神 の商品レビュー
日中の困難な時代に来日し、戦前~戦後に、数々の名勝負を勝ち抜いた呉清源の自伝。日本で叙勲、中国と台湾の両国で国賓として尊敬されたのは、呉清源だけではないだろうか。 映画「極みの碁」の原作。この本を読んでおくと、映画の方も分かり易いと思う。
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囲碁界最強の棋士と言って間違いないと思います。呉清源氏、1914.6.12~2014.11.30、享年100。「中(ちゅう)」の精神」、この書は、氏が87歳のときの書で、いわば自伝ともいうべき作品だと思います。11,2歳の頃、北京で碁の天才少年と言われ、1928年、14歳で来日、...
囲碁界最強の棋士と言って間違いないと思います。呉清源氏、1914.6.12~2014.11.30、享年100。「中(ちゅう)」の精神」、この書は、氏が87歳のときの書で、いわば自伝ともいうべき作品だと思います。11,2歳の頃、北京で碁の天才少年と言われ、1928年、14歳で来日、1984年、70歳の古希を迎えて現役を引退するまでの、あの凛とした対局姿勢、品格溢れる言動、自信に満ちた囲碁の解説・・・、脳裏に焼き付いています!「中(ちゅう)」とは、日本語では「調和」という意味で、氏の理想の精神だったそうです。
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1928年(昭和3年)、日中関係が悪化の一途を辿っていた時代に、両国親善のため14歳で来日し、当時世界最高レベルを誇った日本囲碁界で瞬く間にトップ棋士に成長。政界、財界、文学界の人々を多く魅了し、新聞の売り上げ部数を伸ばし、一時代を築き上げながら、しかし彼と彼の兄弟たちは戦争の時...
1928年(昭和3年)、日中関係が悪化の一途を辿っていた時代に、両国親善のため14歳で来日し、当時世界最高レベルを誇った日本囲碁界で瞬く間にトップ棋士に成長。政界、財界、文学界の人々を多く魅了し、新聞の売り上げ部数を伸ばし、一時代を築き上げながら、しかし彼と彼の兄弟たちは戦争の時代の波に翻弄され、苦難に見舞われた。 多くの人々の尽力で来日し、中国、台湾、日本の『国の宝』と呼ばれ、しかし、心無い日本人や中国人から酷い仕打ちを受けた過去。それでも“調和”“共存共栄”を理想とし、90歳を越える今も尚『21世紀の碁』の研究や海外への囲碁普及に尽力する、20世紀最強の天才棋士呉清源が自ら綴る激動の半生記。 『青い凧』『春の惑い』の田壮壮監督による『呉清源 極みの棋譜』の原作。 『21世紀が競争ではなく共存の世紀となるように』 中国語で「中和」、日本語で「調和」。 激動の時代を正に「中の精神」で乗り越えてきた呉先生。 その言葉はあくまで穏やかで、ゆっくりと心に沁み込んできます。
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