奴隷制の記憶 の商品レビュー
奴隷経験の無い著者自身が、黒人である自らのルーツを探り、祖先がどのような仕打ちを受けていたかを解き明かす。現代になって漸く、肌の色で差別をしてはいけないという人権意識が高まってきたものの、こうした動きはごく最近の事、何せ、同じ肌の色ですら、身分制度がある国も多かったのだから。 ...
奴隷経験の無い著者自身が、黒人である自らのルーツを探り、祖先がどのような仕打ちを受けていたかを解き明かす。現代になって漸く、肌の色で差別をしてはいけないという人権意識が高まってきたものの、こうした動きはごく最近の事、何せ、同じ肌の色ですら、身分制度がある国も多かったのだから。 人が人を支配する。生殺与奪を握り、商品として扱う事に抵抗を感じない時代。勿論、まだ完璧には程遠いが、時代は一歩一歩良くなっているのだと思いたい。 我々が中々想像できない、黒人という生き方についてヒントを与えてくれる書である。
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