レッスンズ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
古い本みたいだけど、古さを感じなかった。共通点のなさそうな大学院生と、家庭教師先のリコちゃん。 自分で強くなるしか、ない。 わたしにむけての言葉かと思った。 Welcome Riko 人生でこんな出会いがある人が、どれだけいるんだろう?読後感がよかった。読んで、よかった。
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マリエと、彼女が家庭教師として受け持ったリコとの物語。 家族のせいで心に痛手を負っているリコが、何より可愛くて、愛しくて、どんな人でも思うところのある小説だと思います。 下北での生活は妙に臨場感があったのですが、著者の経歴を見て納得しました。 さらさらとしているけれど、時々ずきっ...
マリエと、彼女が家庭教師として受け持ったリコとの物語。 家族のせいで心に痛手を負っているリコが、何より可愛くて、愛しくて、どんな人でも思うところのある小説だと思います。 下北での生活は妙に臨場感があったのですが、著者の経歴を見て納得しました。 さらさらとしているけれど、時々ずきっとくるものがある、そんな感じの一冊です。
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表紙がかわいかった。 作者の実体験を基にした設定が新鮮な感じ。家庭教師もやってたし、自分の大学時代を思い出した。 でも話はそうおもしろくなかった。すぐ忘れそう。
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割と多くの作品を読んでいる作家さんだと思うのですが、最近はあまり読んでいませんでした。 久々だったのですが、昔、とても好きでよく読んでいた頃と変わらない感じがしました。 「自分で強くなるしかない」 ―私たち、自分で強くなるしかないんだよ―とは帯にある言葉です。作品は主人公、マリ...
割と多くの作品を読んでいる作家さんだと思うのですが、最近はあまり読んでいませんでした。 久々だったのですが、昔、とても好きでよく読んでいた頃と変わらない感じがしました。 「自分で強くなるしかない」 ―私たち、自分で強くなるしかないんだよ―とは帯にある言葉です。作品は主人公、マリエの視点でだけ進んでいきますが、これはマリエとリコ、二人の物語で、二人が交わりながら、自分自身と向きあって行くお話です。 どれほど臆病になっていて、自分自身が不安を抱えていても、人はどこかで他の人のことが気になるのでは無いかと私は思います。人の不幸に敏感だ、などと言ってしまえばそれは悲しいことのようですが、そうではなく、自分が痛めつけられていても、他の誰かがまた痛みを抱えて苦しんでいれば、自分とは別の場所で誰かのことが気にかかるものだと思うのです。 マリエは決して自分自身に余裕がある人間ではなく、不安であったり悩んだりすることが多いのですが、リコのために傾ける気持ちは、臆病さが見えてもそれでも一生懸命さが感じられます。 『先生』と呼ばれるマリエの姿は、ほんのわずかな期間ですが私自身も先生、と呼ばれて過ごしたバイトの頃を思い出させてくれました。苗字だったり、他の呼び方をする生徒も居たので、ごくわずかだったのですが、先生と呼ばれるのがいちばん緊張しました。誰かが慕ってくれるという感覚は照れくささと、それ以上に誇らしい気持ちを教えてくれます。 (2004年6月25日)
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家庭教師で大学生(大学院生)のマリエと、中学3年生の生徒のリコの話。 リコの母親はちょっとおかしな人だが、リコはマリエの努力もあってうまくいっていた。しかし、途中で挫折し、マリエが再度立ち直らせる。心温まる小説。
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物語に吸い込まれていくように読んでいて不安になっていった。たぶん誰もが不安定で、人と触れ合う中で確かめ合うんだと思う。その描写が丁寧。
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谷村志穂さんは昔から好きです。14歳の時に「14歳のエンゲージ」を読んで以来、地味に結構読んでいます。「14歳のエンゲージ」と同世代の女の子がキーになっていて、携帯電話とか精神安定剤とか、あの頃の14歳とは道の外れ方が根本的に違うというか、心に言いようのない闇を抱えていることは今...
谷村志穂さんは昔から好きです。14歳の時に「14歳のエンゲージ」を読んで以来、地味に結構読んでいます。「14歳のエンゲージ」と同世代の女の子がキーになっていて、携帯電話とか精神安定剤とか、あの頃の14歳とは道の外れ方が根本的に違うというか、心に言いようのない闇を抱えていることは今でも10年前でも同じなのに、なんか今の子の方が痛々しいと思う。痛々しいだけじゃなくて焦燥感が強すぎる。
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