尊敬される国民 品格ある国家 の商品レビュー
昭和5年生まれの英語学者である渡部昇一氏と同じく昭和5年生まれの外交の専門家である岡崎久彦氏が行った対談をまとめたもの。両氏の世代(昭和5年前後生まれの世代)には次の特徴があるという。1)青春時代の始まりである15歳の時に日本は敗戦を迎え、自分たちが生まれ育った社会環境が足許から...
昭和5年生まれの英語学者である渡部昇一氏と同じく昭和5年生まれの外交の専門家である岡崎久彦氏が行った対談をまとめたもの。両氏の世代(昭和5年前後生まれの世代)には次の特徴があるという。1)青春時代の始まりである15歳の時に日本は敗戦を迎え、自分たちが生まれ育った社会環境が足許から地響きを立てて崩れ、それまでの価値観がすべて失われた絶対的な空白期を体験していること。2)1)で言及した空白の中に、マルクス史観、占領軍史観が入り込み、日教組教育が小・中・高教育に浸透し定着する1950年代の前に、20歳までの思想形成期を過ごしていること。本書の中で渡部氏がサミュエル・スマイルズの著書「品性論」の中の一節を紹介しています。個人的に心に響きましたのでご紹介させて頂きます。「国としての品格は、自分たちは偉大なる民族に属するという感情から、その指示と力をえるものである。先祖の偉大さを受け継ぎ、先祖の遂げた栄光を永続させるべきだという風土がその国に出来上がったときに、国家としての品格が高まる」
Posted by
昭和5年生まれの同窓会とも言える対談。岡崎久彦氏に興味が湧いたけど、どんなひとだろう?(2006.4.18)
Posted by
- 1