リカ の商品レビュー

五十嵐貴久(著者)

2010/10/02

内容（「BOOK」データベースより）
本間隆雄は妻子を愛する、42歳のごく平凡なサラリーマン。軽い気持ちで始めたインターネットの「出会いサイト」でのナンパで、ある日「リカ」と名乗る女性と知り合う。当初はリカからのメールを楽しみにしていたが、徐々に常軌を逸していくリカの言動に脅えた本間は、携帯の番号を変え、連絡を断った。ほとぼりも冷めた頃、インターネットカフェを訪れた本間は、リカがネットを通じて異常な執念で彼を捜していることを知る。そしてリカの恐るべきストーキングが始まり、ついには娘にまで手を出した。意を決した本間は、“怪物”と化したリカと対決するが…。恐ろしすぎる心の闇。衝撃のノンストップホラー!第2回ホラーサスペンス大賞大賞受賞作。

2010/09/28

出会い系サイトをモチーフに現代社会の闇をおどろおどろしく書く。
……かと思いきや、謎の女リカがどんどん、ぶっ飛んできてとってもホラーな話へ。

人間離れし過ぎて逆に怖くなくなる不思議。
非通知着信拒否にすれば良くない？　とちょっと思ったり。
まあ、このリカはなんでもアリだから連絡手段を断つのは危険かもしれないけど。

怖い、割には軽い。
さくさくっと読めるのですが、テンポがよくてついページをめくってしまう。
読み終わってもあんまり余韻が残らない怖さ。

でも主人公がリカに監禁されて、針刺されそうになるあのたたみかけていくシーンはちょっと鳥肌が立ちました。

怖さを通り越してなんかもう滑稽なかんじ、でも怖い。
っていうのを追及すると私の好きな小林泰三テイストになる、かも。

たぶんリカはゾンビの如く頭でも撃ち抜かないと死なないんだろうなあ。

2010/08/11

随分前に読んだ。
先日、知人と話していたときにふっと思い出したので、登録。

時間があれば、もう一度読んでみよう。

2010/06/24

サラリーマンが出会い系サイトで知り合ったリカという女にストーカーされちゃうお話。

コミュニティで紹介されてて読んでみたケド、私の好きな幽霊とかそういう怖いのじゃなくって残念＾＾；
でも、たしかに恐かった＞＜。
出会った頃のリカはちょっと私に似ている部分があって自分で自分に引き。
あんな女にならないように気をつけなきゃ*笑*

てゆか、結局リカは人間だったんですかね??
読みやすいけど、なんかこう…もうちょっと、ねぇ……。
とりあえず、インターネットの恐ろしさを改めて実感できてよかったです＾＾；

2009/12/29

さすがは大賞。ホントに怖い。上手い。「黒い家」のあの人とどっちが怖いか？という感じ。ていうか「リカ」はこりゃあ人間じゃあないでしょ。出会いサイトなんて絶対やらないぞ、と固く決意（笑）。
だけど普通、「黒目勝ち」の目は可愛いはずなんだけど。「白目がない」ってのは、それはまたそれで怖いのか……意外な新発見に感動してみたり。
余談。この本、装丁が怖い。表紙を上にしたまま枕もとに置いて寝て、朝に見るとぎょっとするので注意。

2010/05/25

そして五十嵐さんが世に出た処女作。アマゾンには文庫本リンクしかなかったけどハードカバーのほうが装丁に迫力あり。。うーん。。。でもなぁ。。まずホラーがキライなんで、そういう意味でも読まなきゃよかった感満載なんですが、怖いけど、なんか、、、、、、。どーなんだろう。。出会い系サイトというオトナなら一度は手を出したことがあるんじゃなかろうかといういかにも現代なカオスにある落とし穴なんだろうけど、リカがあまりにもバケモノすぎてね。目に注射あたりまでがMAX怖かったけど最後の復活劇に至ってはもーありえないじゃんと。ヒトじゃなかったのかよと。だからかえって、その後物音がきになって眠れないとか、怖くてもう二度と出会い系でチャットなんてしないぞとか、そういう後引きはなかった。白目のない闇の黒目ということだから、この表紙はリカの目じゃなかったんだね、拘束されたたかおの目？ドアの前にリカがいるのを覗いてるとき？まあ表紙は内容の挿絵でなくってもいいんだけどさ、雰囲気で。でもまあ、ネット上で出会った人の素性をつきとめるのって、お金使えばけっこうほんとにこんなかんじにわかっちゃうかもね。個人のブログなんて長く読んでれば家族構成や行動範囲などなどヒント満載だから、時間をかければ個人特定なんて素人でもできるもんね。リカみたいな執拗さは常人では気力がつづかないけども。。それに、これが最初に有名になった作品で、このあと数年後に出た「パパと娘の7日間」をその順番で読んだ人は、あの妄想ストーカー女子社員の存在がいかにも新鮮味欠けただろうなぁ、と。リカがもうちょっと現実的になったらああいうかんじよね。猟奇的な殺し方とか、悪質すぎるストーカー行為とか、そこらへんはぞぞぞとしたけど。あーいうファクスは実際不倫騒動でありがちだし。ドアに髪貼るのもなぁ、、現行犯で捕まりでもすればみじめもいーとこだ。まあ、怖いです。現実感なく理由なく怖いのが欲しい人にはいいかも。ドキュメンタリー系の現実感のある恐怖がすきな人にはどーかな。。あ、あと、メール交換から始まる女のひっかけ方マニュアルは役に立つかも（笑。　うそのつきかたと、自己防衛の仕方はね。ところで架空名義の携帯って、幾らで買えるもんなのかしら………（こら

2009/10/04

妻子持ちの男が、興味本位でアクセスした出会い系サイト。知り合った女が、清純からストカーとなり、最終的に化け物になってしまう。
出会い系に興味はあるが、実態を軽く思っている人にお勧めしたい一冊。
怖い、かなり怖い。
'09.01.12読書完了

2009/10/07

いろんなジャンルの作品を書く五十嵐さんのデビュー作。この作品はホラーで、今のところ彼のホラーはこれ一冊。現在では幽霊や妖怪なんかより、生身の人間が一番怖いというホラーが当たり前になり、ストーカーの怖さがその筆頭。あと災害か。とりあえず、望月峯太郎の『座敷女』がまず頭に浮かんだ。身長が高いということ、恐ろしい速さで走るとか、注射器を手にしているシーンなど、いろいろと『座敷女』のサチコを彷彿とさせる。でもそれは、サチコもこのリカも口裂け女をモチーフにしているからで、似ているのは当然か。都市伝説的な終わり方もどっちも同じ。ただ違うのは出会い系というアイテムや携帯が導入されているところで、まぁそれも今にしたらもう古いっちゃぁ古いんですけれども。とにかくドアへの植毛は気持ち悪かった。サチコの場合は爪だったけど、人間から離れた肉体の一部はどうしてこうも怖いのか。どうやら文庫版ではエピローグが追加されているようで・・気になるので立ち読みでもしてやろーかと思います。

2009/10/07

中年男がネットで知り合った女にストーキングされ全てを破壊されていく物語。

ホラーです。前半のネットで女をナンパするくだりは結構面白かったのですが、後半は今ひとつこわくもなく微妙な作品でした。
それにしてもやっぱりネットの世界はコワイわと思いました。２次元の世界でもりあがっちゃうと妄想的になってしまうんですね。

2010/02/07

想像していたより怖くなかったです。リカという人物について、あまりにも情報が少な過ぎます。そのせいで、果たしてリカが精神に異常を来した『人間』なのか、それとも本当の意味での『怪物』なのかすら分かりませんでした。まぁ、人間なら人間で、あの超人的な行動の意味が分からないのですけれどね…。

あと、主人公の本間さんにも感情移入出来なかったですし、ただのバカな男だとしか思えなくて残念です。全体的に人物に深みが無く、物足りない感じでした。私が読んだのは単行本ですが、文庫版にはエピローグが加筆されているとか。読んでみたいような、どうでもいいような…微妙なところです。