悪魔の系譜 の商品レビュー
最初の善悪二元論から、その後の原初キリスト教と異端グノーシス派、グノーシスの後の教父哲学から、スコラ学、宗教改革、ルネサンスからその後のロマン主義、最後には、現代の悪の観念の衰退へと、綺麗に話が進んでいく。日本では悪魔という観念があまりにもおぼろげなものなので、この本によって、キ...
最初の善悪二元論から、その後の原初キリスト教と異端グノーシス派、グノーシスの後の教父哲学から、スコラ学、宗教改革、ルネサンスからその後のロマン主義、最後には、現代の悪の観念の衰退へと、綺麗に話が進んでいく。日本では悪魔という観念があまりにもおぼろげなものなので、この本によって、キリスト教でいう「悪魔」がどんな性格で、いったいどういう風に存在を認知されてきたのか。その歴史がきっちりとわかるように思います。
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