源内狂恋 の商品レビュー

諸田玲子(著者)

2013/08/24

平賀源内が若き日に青雲の志を抱いて離藩しながらも、挫折を味わい、若い時の失恋の痛みから独身主義を貫き、しかし下女・野乃との関係の中で、誇りと劣等感そして母妹に対するような甘えの交錯した気持ちの中で揺れ動く様子が生々しいです。殺人犯として獄内につながれた中で源内、野乃の独白を中心として話しが展開していきます。

2011/10/01

叙述スタイルが凝っていて、メタフィクショナルなので、 一体それが最後にどういう小説的効果を発揮するのか と期待したら、ラストがあっけなく「へ？」

最後に現実と虚妄が交錯し…みたいなのを期待したのだが。 なんか、もう少しやりようがあったのではと首をかしげてしまう。 筆力があるのは認めるけど、たぶんもう読まないな、この人のは。