完璧な石 の商品レビュー
アル・デイジー島に住…
アル・デイジー島に住むラ女医・ベンダーは、気立てがよく美人と評判だけど、実は猫っかぶりな性格。ある日、海岸で不思議な石を見つけてから、島ではヘンてこな事件が起こり始めた―。全体的にのんびりとした空気が流れるファンタジー。ただ、ちょっとラベンダーの心情についていけない部分があったの...
アル・デイジー島に住むラ女医・ベンダーは、気立てがよく美人と評判だけど、実は猫っかぶりな性格。ある日、海岸で不思議な石を見つけてから、島ではヘンてこな事件が起こり始めた―。全体的にのんびりとした空気が流れるファンタジー。ただ、ちょっとラベンダーの心情についていけない部分があったのが残念…。
文庫OFF
随分昔に読んだ今はなきソノラマ文庫。 久々に掘り返して読んでみました。 人と龍(作品内ではドラゴニア)の関わりがベースになっている、 ある種榎木洋子先生の「守龍シリーズ」を彷彿とさせるお話なんですが、 この世界での龍は恐怖の存在。 本来は敵意はなかったのに人間達の欲や恐怖によっ...
随分昔に読んだ今はなきソノラマ文庫。 久々に掘り返して読んでみました。 人と龍(作品内ではドラゴニア)の関わりがベースになっている、 ある種榎木洋子先生の「守龍シリーズ」を彷彿とさせるお話なんですが、 この世界での龍は恐怖の存在。 本来は敵意はなかったのに人間達の欲や恐怖によって関係がねじ曲げられていく さまは、サモンナイトの召喚獣と召喚師の関係に近いです。 そして無知は「知らずにとんでもないことをしてしまう」可能性を はらんでしまったりもしますが、このお話でも龍たちにとって大切なものが 知らない人間達によって、龍たちにも人間たちにもとんでもないことになります。 最後、人間たちも龍たちもそれぞれが歩み寄ろうとする希望を匂わせて 終わりますが、主人公たちの顛末は、ちょっと綺麗事にも思えます。 相手を見た目で判断しない…言葉や気持ちでは不可能ではなくても 「肉体」を意識するとどうなんでしょう。 このあたりはCLAMP先生の「ちょびっツ」でも匂わせるものがありましたね。 こういうお話は女性でないと書けないかも…と思いました。 一見ファンタジー小説ですが、実は「少女小説」かもしれません。
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