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不撓不屈 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2019/12/21

高杉良『不撓不屈』(新潮社)は国家権力の弾圧と断固闘った飯塚毅・税理士の物語である。飯塚は大蔵省キャリア官僚の誤りを指摘し、やり込めた経緯があり、そのために私怨を持たれてしまう。違法性がない行為に対して、脱税指南をしたとして刑事告発された。官僚の横暴や傲慢がこれでもかと描かれる。...

高杉良『不撓不屈』(新潮社)は国家権力の弾圧と断固闘った飯塚毅・税理士の物語である。飯塚は大蔵省キャリア官僚の誤りを指摘し、やり込めた経緯があり、そのために私怨を持たれてしまう。違法性がない行為に対して、脱税指南をしたとして刑事告発された。官僚の横暴や傲慢がこれでもかと描かれる。自分達の面子しか考えない公務員のいやらしさが描かれる。公務員を監視し、公務員倫理の徹底に努めなければならない。 公務員が作文した虚偽内容の文書に捺印を強要するなど弾圧の手口が描かれる。勾留中の被告人の取り調べでは弁護士の悪口を言い、弁護士と被告人の離間を図る(221頁)。 渡辺美智雄代議士の国会質問では公務員の手口が批判された。「交通事故だって警察官は道路に立ってないで、わざわざ電信柱の陰にみな隠れていて、あれは踏切で一時停止しなかった。あれは何だ、件数は何件あがった」(294頁)。これは現代の交通違反取り締まりも変わっていない。 刑事裁判では検察が調書など証拠物の開示を拒み、弁護側から批判され、裁判が長期化した(340頁)。これも現代の刑事司法の問題につながる。フェアではない。

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2016/02/15

気骨の会計士と国税庁(大蔵省)との戦いを描いた作品。いわゆる「飯塚事件」として有名な事件である。 国税庁からの理不尽な税務査察に対して、まさに不撓不屈の精神で一歩も引かずに戦い抜く姿は、まさに圧巻。 また、暴走した国家権力の恐ろしさを改めて認識することができ、行政マンのはしくれと...

気骨の会計士と国税庁(大蔵省)との戦いを描いた作品。いわゆる「飯塚事件」として有名な事件である。 国税庁からの理不尽な税務査察に対して、まさに不撓不屈の精神で一歩も引かずに戦い抜く姿は、まさに圧巻。 また、暴走した国家権力の恐ろしさを改めて認識することができ、行政マンのはしくれとして教訓となる内容であった。

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2014/08/08

一税理士が国税当局、検察庁という国家権力からの弾圧に立ち向かう実話にもとづく経済小説。たぐいまれなる一人の男の高い見識と高い志が税理士という職業人が“独立した公正な立場”で仕事をする権利を守った。何かに闘いを挑むには絶えず努力を怠らない強い心と周りの人々からの強い信頼が大切だと思...

一税理士が国税当局、検察庁という国家権力からの弾圧に立ち向かう実話にもとづく経済小説。たぐいまれなる一人の男の高い見識と高い志が税理士という職業人が“独立した公正な立場”で仕事をする権利を守った。何かに闘いを挑むには絶えず努力を怠らない強い心と周りの人々からの強い信頼が大切だと思いました。

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2013/04/21

自分が不利になる内容についての証明証言を、格下の人間を救うため、自分の倫理感に従うために決意するところで、うるっと来ちゃいました。 あとは、政治家の先生にいろいろと仲介をお願いする場面が出てくるのですが、お礼は何をどうしたのかを知りたいなぁ。参考までに。

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2011/02/26

税理士の飯塚毅さんの実話にもとづいた話で 確か映画化もされています。 本の中に大変気に入ってる言葉があります。 「自利利他」という言葉です。 確かにその通りだと思いますが、 その精神だけは大事にしたいと思います。

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2010/11/04

実在した飯塚事件を題材にしたノンフィクション小説。税理士である飯塚毅は国税庁の怒りを買い、弾圧的調査と冤罪告発をうけながらも、自らの信念と周囲の助けによってこれに打ち勝つ。 性質的には沈まぬ太陽と近い、昭和の社会派小説といったところ。ただし、本作は全て実名であり、相当な有名人の名...

実在した飯塚事件を題材にしたノンフィクション小説。税理士である飯塚毅は国税庁の怒りを買い、弾圧的調査と冤罪告発をうけながらも、自らの信念と周囲の助けによってこれに打ち勝つ。 性質的には沈まぬ太陽と近い、昭和の社会派小説といったところ。ただし、本作は全て実名であり、相当な有名人の名前も数多くでてくるのが特徴的だろう。会計人はもちろんの事、企業財務に関わる全ての人にとって興味深く参考になる読物です。

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2010/01/29

税理士・飯塚毅が中小企業の経営と従業員への利益還元のため勧めていた節税対策。しかし、これを認めない国税局と飯塚は約7年に及ぶ想像を絶する対立を繰り広げることになる。後に「飯塚事件」と呼ばれる出来事を描いた作品。 〈家族の強い包容力に支えられた不撓不屈の精神によって多くの理解者を生...

税理士・飯塚毅が中小企業の経営と従業員への利益還元のため勧めていた節税対策。しかし、これを認めない国税局と飯塚は約7年に及ぶ想像を絶する対立を繰り広げることになる。後に「飯塚事件」と呼ばれる出来事を描いた作品。 〈家族の強い包容力に支えられた不撓不屈の精神によって多くの理解者を生み出してゆく様を力強く描きあげてゆく〉というのが映画化の謳い文句。 たまたま「読む?」と貸してくれたので読んだ。 いや、読んだとは言えない。訴状や国会での質疑応答や新聞記事などの資料がとても多くて飛ばし読みもいいところ(汗) 実話であり登場人物も現存されているのだから仕方ないが、綺麗に纏められすぎているように思う。 身近かな人間関係にもっと葛藤があれば小説として面白くなっただろうに。 が、それが今では昔になった古き良き昭和時代の家庭が再現されていて懐かしかった。

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