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ヒヤシンス・ブルーの少女 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2015/01/28

フェルメールの1枚の絵を巡って、その所有者と時代を遡りながら展開するストーリー。各章が実際にあったかのごとく描かれ臨場感に溢れている。絵画が本物か贋作かの真実に迫る場面は、絵筆の筆跡に残っていた一本の筆跡から真実を見出していくなど美術ファンならずとも迫真に迫る楽しさがある。

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2011/08/25

フェルメールの絵を題材にしたお話。現在から過去へ、絵の持ち主が移り変わっていきます。私の絵もこんなに長く愛され続けたらなぁ。

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2013/09/06

物語は現代のアメリカを舞台にした『十分に愛しなさい』で、私立男子校で美術を教えている「私」が同僚の数学教師の自宅に招かれ、秘蔵の絵を見せられるところから始まる。 赤茶色のスカートに青いスモックを着た少女。青い真珠のような瞳。開かれた窓から射し込む光がその額に零れる。本物のフェルメ...

物語は現代のアメリカを舞台にした『十分に愛しなさい』で、私立男子校で美術を教えている「私」が同僚の数学教師の自宅に招かれ、秘蔵の絵を見せられるところから始まる。 赤茶色のスカートに青いスモックを着た少女。青い真珠のような瞳。開かれた窓から射し込む光がその額に零れる。本物のフェルメールの作品だ、と彼は囁いた──。 ごく普通の家庭になぜフェルメールの絵が。真贋を疑う「私」に彼は長い間封印し続けてきた事実を語り始める。 そして、フェルメール作とされる架空の名画を巡り、物語はその所有者と時代を遡る。 20世紀、第二次世界大戦の混乱のなかで絵を入手したドイツ人父子。ナチスの魔の手が迫りつつある大戦前夜、アムステルダムに生きるユダヤ人の少女。 19世紀末フレーラント、大洪水に襲われた18世紀…1717年デルフザイル、終には絵が誕生する17世紀のデルフト、描かれた少女の抱く願い、その人生へとたどり着く。 『ヒヤシンス・ブルーの少女』を愛した様々な時代、階層、境遇の人々の運命を美しいオランダの風景描写に織り込んで綴る8つの連作短編集。 表紙に使われている絵はフェルメールの『青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)』、そのバックが『デルフト眺望』。

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2009/10/04

未発表のフェルメールの絵と、その持ち主となった人々を描く連作短編集。第一章の現代アメリカから、それぞれの所有者の人生を時間を遡って綴っていく。 画家の意図に関係なく、人々はそれぞれの想いを絵に託すんだなと思った。同じ絵を前にしてそこに哀しみを見る人もいれば、その絵の中の世界に憧れ...

未発表のフェルメールの絵と、その持ち主となった人々を描く連作短編集。第一章の現代アメリカから、それぞれの所有者の人生を時間を遡って綴っていく。 画家の意図に関係なく、人々はそれぞれの想いを絵に託すんだなと思った。同じ絵を前にしてそこに哀しみを見る人もいれば、その絵の中の世界に憧れを見出す人もいる。  よくよく考えてみれば当たり前のことだが、所謂「美術的解釈」ばかりが先に気になってしまう私にとっては新鮮な驚きだった。読後、フェルメールの絵を見てみたくなった。

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2011/10/11

これはこれでいいのですが、先に「ターバンを巻いた娘」を読んでいるので、星が一個減ってしまいます。初恋はいつまでもいい思い出だから。

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2009/10/04

世界中が探し求めているフェルメールの真筆であろうのわたしたちの見知らぬ絵が存在すると仮定し、かわってゆく絵の持ち主のドラマを時代を遡りながら短編小説の形式で描いているという非常に優れた作品でした。

Posted byブクログ