自閉症の息子デーンがくれた贈り物 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自閉症の子を持つ母親の自叙伝。この種の自叙伝は余り参考にならないことが多い。それほど自閉症・発達障害というのが多様性をもつ疾病だからだ。しかも、教育システムの全く異なる海外のそれは、療育という観点からも有用性は欠けるのだろう。自閉症賛歌という点は共感するものの、そこに止まっていてはいけないのも現実である。
Posted by
十月十日待ちに待って生まれた最愛の我が子が、最初に微笑を向けたのは風に揺れる木の葉だった。 ぎゅっと胸に抱きしめようと手を伸ばせば、狂ったように泣き出して拒んだ。 けれど時折、それも年単位の時折にデーンは心を通わせてくれる。そんな瞬間が確かにある。そしてそれはどうしようもな...
十月十日待ちに待って生まれた最愛の我が子が、最初に微笑を向けたのは風に揺れる木の葉だった。 ぎゅっと胸に抱きしめようと手を伸ばせば、狂ったように泣き出して拒んだ。 けれど時折、それも年単位の時折にデーンは心を通わせてくれる。そんな瞬間が確かにある。そしてそれはどうしようもないほどの宝物だった。 自閉症の息子を持つ母親が、夫と模索しながらハッピーな人生を息子に与えようと奮闘した26年間の歴史。
Posted by
自閉症児が生み出す親の混乱と苦悩は、 はかりしれない。 でも、デーンと過ごすことによって、 私は生きることの素晴らしさと喜びをもらった。 親子の絆と愛の大きさをいま、 改めて実感できる感動のノンフィクション。
Posted by
- 1