誘拐の果実 の商品レビュー
確か昨年あたりに、題名と○○誘拐のみを換骨奪胎したかのようなテレビドラマが放映された記憶があり、何気に書棚から抜き出し、12年ぶりの再読。 やはり、ドラマよりも原作が面白い。 時を置かずして発生した二つの誘拐事件。 そして意表を突く身代金代わりの要求事項。 犯人の動機は? やがて...
確か昨年あたりに、題名と○○誘拐のみを換骨奪胎したかのようなテレビドラマが放映された記憶があり、何気に書棚から抜き出し、12年ぶりの再読。 やはり、ドラマよりも原作が面白い。 時を置かずして発生した二つの誘拐事件。 そして意表を突く身代金代わりの要求事項。 犯人の動機は? やがて犯人の姿がおぼろげに解りかけるが、物的証拠の皆無。 警視庁と神奈川県警の縄張り争いと、被害者家族それぞれの思惑。互いに問題を抱えながら、終幕へ。 最近では珍しい2段組みの484頁の長編ながらも、最後まで読者を惹きつけて飽きさせない著者の筆力に真のエンターテイメントを思う。
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二つの誘拐事件が起きて大変な騒ぎになるもなんか狂言くさくて振り回される話。 長い。長すぎる。こんなに長くなくていいだろに。こんなに長いのに、未消化の謎も少し残って消化不良。
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数ある営利目的の犯罪の中で、もっともリスクが高く、実りの少ないと いわれる誘拐事件。 この小説は、そんな誘拐事件を題材にしています。 最後まで読み切ると非常に完成度の高い内容で、計算されつくした 結末となっていて非常に面白かったとの評価が出来るのですが、 出だしなどは、テンポも悪く、挫折しそうになる小説です・・・。 正直、自分も途中で何度読むのを止めようとしたことか・・・。 しかし、読み終わると”果実”が手に入る・・・と、思いますよ・・・・。 多分・・・。
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2003年版週刊文春ミステリーベスト第2位。面白かったけどちょっと長い。なんか警察をバカにしたような巧と寄付のために一芝居打ったってのが一致しないんだよな。確かに賢い子なんだろうけど。恵美と巧の気持ちが分かるような、分からないような。ボランティアで会ってた子どもの死にこんなに引っ張られるか?私が10代の純真さをもう失ったってことなんだろうか。でも今どきの10代はこんなこと考えないよな。結局個人差ってことか。永淵どころか政國までもが無給の理事としてがんばっていた、ってのも納得いかないような。そこまで悪い人間じゃなかったってことか。孫のためなら心を入れ替えるってことか。何か誰にも感情移入できない感じなんだよね。
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病院長の孫娘が誘拐され、身代金は患者の命。そしてもう一件の誘拐事件の身代金は株券。 前代未聞の誘拐事件なだけに、一体どういう風に事件が終焉するのか途中までは興味深く読めた。しかし、早い段階から犯人が予想でき、後半は動機の解明の方に重心が置かれていく展開に。動機に関しては読み手次第...
病院長の孫娘が誘拐され、身代金は患者の命。そしてもう一件の誘拐事件の身代金は株券。 前代未聞の誘拐事件なだけに、一体どういう風に事件が終焉するのか途中までは興味深く読めた。しかし、早い段階から犯人が予想でき、後半は動機の解明の方に重心が置かれていく展開に。動機に関しては読み手次第で良し悪しが変わるだろうが、私的には興醒めするものだった。誘拐というのは家族や周りの人間(警察も含め)に多大なる負担を掛けてしまうもの。最後に明かされる肝心の目的を果たすために起こしたものであるのなら、もっと他にやりようがあったのではないかと思ってしまった。単なる美談で終わらせてしまった結末に、読んでいて哀しくなった。
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よく練られている作品だとひたすら関心。 厚い本ですが集中力が途絶えることなく 読み進められました。 ただ…(少しだけネタバレ) ラストは何となく綺麗過ぎて そこまで考えて生きてる人はおるんかい…と 少しだけ突っ込みたくなりました。 私の心が汚れてるのかなぁ(笑)
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すごいの一言。 読んでいてふと連想したのが、宮部みゆきさんの『模倣犯』。 でも、格段にこっちの方が面白い。 以降ネタバレ。 センセーショナルな誘拐。 その手口、要求。 明らかになる事実。 その奥に隠されたさらなる真実。 これだけミステリーらしく事件が散々起きて...
すごいの一言。 読んでいてふと連想したのが、宮部みゆきさんの『模倣犯』。 でも、格段にこっちの方が面白い。 以降ネタバレ。 センセーショナルな誘拐。 その手口、要求。 明らかになる事実。 その奥に隠されたさらなる真実。 これだけミステリーらしく事件が散々起きているのに、 最後にはなんとなくみんなハッピーエンドになっているのが心憎い。 途中で、巧くんのお父さんが永渕さんなんだろう、とは気付いたものの、 妻と愛人の愛憎劇までは思いも拠らなかった。 更に福祉団体の設立、基金。 果ては自分たちを罰するため、だなんて…。 誘拐の萌芽から、ふたつの誘拐を経て、誘拐の果実まで章は進むが、 なにがって果実に単に誘拐成功という意味だけではなく 様々な意味がこめられていて、そのあたりは最後まで読まないとわからない というのが面白い。 模倣犯がなぜ模倣なのか、は別になんとも思わなかったんだけど、 この果実にはもう、やられたと思いました。 やられたと言えば、永渕さん宛ての手紙が巧くんと恵美ちゃんの連名だったこと、 ふたりがちゃんと結婚しているところがほっとした。
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犯人が誰かというよりも、動機の解明がメイン。犯人はけっこう分かりやすいと思うし、実際中盤あたりでほぼ明かされてしまう。だけど動機が……凄い、としか言いようがないな。途中の細かな要素要素にはある程度気づいていたけど、それがこう結びついてくるとは! こんなの考えもつかなかった~。 様...
犯人が誰かというよりも、動機の解明がメイン。犯人はけっこう分かりやすいと思うし、実際中盤あたりでほぼ明かされてしまう。だけど動機が……凄い、としか言いようがないな。途中の細かな要素要素にはある程度気づいていたけど、それがこう結びついてくるとは! こんなの考えもつかなかった~。 様々な要素がすべて絡み合い、かなり重量級の読み応え。読後感も良くてけっこうお薦め作品。
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身代金は入院患者の命という導入部はひきこまれたのだが、後半で真実が分かるにつれて、トーンダウンした印象。
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病院長の孫娘が誘拐され、身代金はその病院の特別室に入院している要人の命 そして時期を同じくして起きた、もう1件の誘拐事件、そちらの要求は株券だった 犯人側の行動を描かず、家族と警察側から描いた作品で読者は事件に挑む家族と警察と同じ目線になります。 憎むべき犯人のその姿は…… ...
病院長の孫娘が誘拐され、身代金はその病院の特別室に入院している要人の命 そして時期を同じくして起きた、もう1件の誘拐事件、そちらの要求は株券だった 犯人側の行動を描かず、家族と警察側から描いた作品で読者は事件に挑む家族と警察と同じ目線になります。 憎むべき犯人のその姿は…… えーと…株券が要求された時点で物凄い社会派ハードボイルドを期待し過ぎました…(苦笑) 病院が舞台にもなっていて、私としては馴染み易かったデスが…物足りない…って感じが…(汗) ハードボイルド度は少なめですが、面白い、後味の良い作品でした。
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